5年以上に渡り、名古屋の伝統文化・歴史・芸能を、学んだり体験できる秋のイベント「やっとかめ文化祭」で、名古屋の和菓子を紹介し続けています。
お茶どころであり、武家文化が根付いていた名古屋では独自の和菓子文化が育まれ、実は和菓子の名店が数多く所在しています。
毎年、名古屋を訪れて、20軒以上の和菓子屋を巡ったり、たくさんのおみやげを買い求めるのを楽しみにしているのですが、いつも新たな発想で驚きを感動を与えてくれるのが、昭和22年(1947年)創業の「大須ういろ」。
大須ういろはその名の通り、米粉と砂糖を使った蒸し菓子“ういろ”で知られる和菓子店。名古屋ではその名と味を知らない人がいないおなじみの老舗です。
ういろは、名古屋を代表する和菓子でありながら、切りにくかったり、おしいけれど見た目が地味でおみやげに選ぶのに躊躇するという声もあがってたといいます。
そんな課題をデザインの力によって払拭したのが大須ういろ。
アイスキャンディーのようにういろに棒をつけた愛らしい見た目の「ういろバー」や、個包装された「ういを」「あん」「もなか種」を、自分で合わせて味わう体験型の「ういろモナカ」は、おいしく食べやすいうえに、SNS映えもすると大人気に。
最近では、もっちりとしたういろを自宅で作ることができ、さまざまなアレンジも可能な「ういろのこな」も発売されたばかり。私自身、名古屋のおみやげの定番としてよく選んでいます。
そんな大須ういろが創業時のように初心にかえって、米粉の風味をより大切に作り上げたグルテンフリーの生ういろが「初(うい)」。
中でも、童心に戻れる遊び心に溢れた「こどもの初(うい)」が、愛らしい形でおすすめ。なんと生ういろが恐竜とロボットの形をしているのです。1箱に5つの味が入っており、2タイプの詰め合わせがあります。
「あさぎ」のセットは、きびさとう、ゆず、くろごま、むらさきいも、やめまっちゃ。「なでしこ」のセットは、ラズベリー、しお、いちごミルク、チョコレート、メープル。ういろでこの味この素材?!と、種類を聞いただけで食べてみたくなりませんか?
どれも原料を活かして仕上げているので、風味がよく自然な甘さ。お取り寄せは冷凍で届くので、室温で解凍していただきます。自分で楽しむのはもちろんのこと、特別なお客様のおもてなしのおやつに出したり、手みやげにしても。見て、食べて、わくわくできる和菓子です。