こちらのお店は、『ミシュランガイド東京』で星を持つ東京・東麻布のフレンチ「Restaurant L’aube」(レストラン ローブ)のシェフパティシエ平瀬祥子さんによるブランド。別のレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ 2020年度版』では「ベストパティシエ賞」にも選ばれた、注目を集める実力派です。
熊本県生まれの平瀬さんは、地元のホテルで修業をはじめ、2003年に渡仏してパリ最古のパティスリー「ストレー」や複数のレストランを経験し、シェフパティシエも務めました。
帰国後、2016年にご夫妻で「Restaurant L’aube」を開業。その後、金沢の地で、 レストランとパティスリーの枠を超えた表現を研究し、これまでにないスイーツを出す「Laboratoire L’aube SHOKO HIRASE」を開業。2022年4月には新店舗「Pâtisserie L’aube 花鏡庵」もオープンし、その様子はテレビ番組『情熱大陸』でも紹介され、さらに話題となりました。
「棒茶ショコラ」は、金沢ならではの茎ほうじ茶「加賀棒茶」の風味と、フランス産のチョコレート「ドゥルセ」の香ばしさを活かすために、焼きの調整に徹底してこだわったという一品。小麦粉は入れず、加賀棒茶とチョコレート、発酵バター、卵、砂糖のみを原材料として焼き上げられています。
加賀棒茶は焙煎して作られますが、その温度や時間、炒る方法によっても風味や香りが変わってきます。茎を使っているため、一般的なほうじ茶に比べてすっきりした味わいが印象的。
「ドゥルセ」は一見するとミルクチョコレートのような色合いですが、実はホワイトチョコレートにじっくり熱をかけてキャラメル化させたもの。伝統的な加賀棒茶のクリアで雑味の無い香ばしさと、甘くとろけるようなドゥルセの濃厚な香ばしさが融合した、まさに日本ならではのテリーヌショコラです。
最近のお取り寄せスイーツは冷凍で届くものが多いですが、こちらはレストランで提供される出来立てデザートのように、冷蔵でそのまま届くので、解凍せずにすぐに食べることが出来ます。
カットしたら、冷えた状態から、10~20分ほど室内で常温に戻して召し上がると、より口どけやわらかく、香りも豊かに広がります。外側のきわの部分はしっかりめに火が入ってより香ばしく、中心ほどしっとりとろけるような食感のグラデーションが何とも言えません。
カットした分をあえて半冷凍にして食べるのも面白いとのことで、夏場など、ひんやりした口どけを楽しむのもいいですね。
日本茶を使っているのに、コーヒーとも合う味わい。ホットミルクと合わせても、ほうじ茶ラテのような感覚で楽しめます。「抹茶ショコラ」のハーフサイズもお取り寄せできるので、食べ比べもお勧めです。