もうすぐお盆のシーズンがやってきます。お盆はご先祖様を元の家(実家など)に迎え入れて、供養するという大切な行事。お盆の期間は8月13日~16日の4日間(8月盆)が一般的ですが、地域などによって異なることもありますね。今回は「お盆のOK、NG開運行動」をご紹介します。
NG:無益な殺生をする
お盆はご先祖様が現世に戻ってくるタイミング。戻るための依り代(よりしろ。神霊がよりつくもの)として、虫や鳥などさまざまなお姿になってやってくるともされます。そのため、なるべくならこの期間の無益な殺生は避けましょう。
気づかなかったりやむを得ない場合は仕方ありませんが、意識して命を大切にすることをおすすめします。そうしないと、亡くなった方々が気持ちよく戻ってくることができなくなるかもしれません。
NG:海や川などに遊びに行く
これはよく知られているかもしれませんが、お盆に海や川などの水遊びをすると、何かに足を引っ張られて溺れてしまうと言われています。あの世とこの世を繋ぐ“三途の川”が、お盆のときには現世に開かれやすいからとされています。
お盆の時期はちょうど夏真っ盛りなので、海などに遊びに行きたいかもしれません。でも、たった4日間の大切な供養のタイミング。家で故人に手を合わせる時間を作るのも大切なことです。
NG:お祝い事や大きな行事をする
お盆の時期には、なるべくお祝い事や引っ越しなどの大きな行事は避けるべきだと言われています。その理由は、お盆が“故人の冥福を祈る行事”であり、“仏事”だからです。
おめでたいことをするタイミングではないので、お祝いをもらった方もあまりいい気分はしないでしょう。お祝いはお盆の時期が過ぎてからが無難です。また、引っ越しなどの大きな行事も避けましょう。故人からの加護も得られにくく、周囲の人たちからも協力を得られないかもしれません。
NG:他人のお墓まで掃除・供養する
お盆の中心行事になるのは、やはり“お墓参り”などの供養となります。ご先祖様にお花とお線香、場合によっては果物や好きだったものなどを供えてあげると、きっと喜ばれることでしょう。
ただ、そこでお隣さんのお墓や墓石にまでお節介を焼くことは絶対にやめましょう。特にしばらく手入れをされていないようなお墓を掃除したり、手を合わせるのはタブーです。良かれと思ってやったことが、後々とんでもないことになることも。あなたの背中に憑いてくる…恐れもあるので心に留めておいて。
おわりに
お盆には、お盆提灯やキュウリ・ナスで作った牛馬など、お盆独自の飾りをして故人をおもてなしする風習があります。そんなお盆の風習は、現代に生きる私たちにとって、少し古臭いと感じるかもしれません。でも、故人と対話することができる貴重な時間です。もしも可能なら、お墓参りや仏壇に手を合わせる機会を作ってみてはいかがでしょう。もちろんできる範囲で問題ありません。あなたのご先祖様を想う気持ちが何よりも大切なのです。
脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター
株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。全面監修・執筆をしたオーダーメードダイアリー『まむすび手帳』は予約受け付け中。
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