実は、9月にはあまり知られていないイベントが多く、知れば“なるほど”と思うような言い伝えも少なくありません。先人たちの遺した暮らしの知恵を紐解いて、運気を高めるのに役立ててみてはいかがでしょうか。今回は占い師の筆者が、「9月にやるべき開運とNG行動」をご紹介します。
9月に入ったらまず冷蔵庫の中を整理する
9月に入ってまずやって欲しいこと、それは冷蔵庫の整理整頓です。傷んだり消費期限がきれたりした食材がないか、この機会に点検してみましょう。衛生的な問題だけでなく、運気の視点からも重要な行動です。
冷蔵庫の中に傷んだ食材を入れっぱなしにしておくと、愛情を司るキッチンの気が陰気に傾いてしまうと考えられます。恋愛運に恵まれなくなる恐れがあるため、気をつけたいところです。
「重陽の節句」には衣替えをして菊を飾る
あまり馴染みがないという人も多いと思いますが、9月9日には「重陽の節句」というものがあります。これは、大人の雛祭りともいわれる年中行事です。昔は3月3日以外にもこの時期に虫干しを兼ねて雛人形を出していたとされます。
ただ、実際に雛人形を出すのは少し難しいと思われるので、この日に衣替えをしてみてはいかがでしょう。雛人形の代わりに、自分自身の秋・冬物衣類を新しくおろすことによって、心豊かなひとときを過ごせるようになるかもしれません。また、重陽の節句と深い関わりがある菊を玄関に飾るのも良いでしょう。
「二百二十日」には災害への対策や備蓄の確認を
「二百二十日」は雑節のひとつであり、古くは農家の三大厄日とされてきました。この時期は、台風の襲来に見舞われたり荒天続きになることが多いため、収穫を控えた農作物が被害に遭わないよう警戒されてきたのです。
この日になぞらえて、災害への対策や備蓄の確認をしておきましょう。きっと、いざというときに厄を除けることができるはず。なお、2024年の二百二十日は9月10日とされています。
「彼岸の入り」にはなるべく赤いものを取り入れて
9月は「彼岸の入り」も訪れます。2024年の彼岸の入りは9月19日で、秋のお彼岸(秋分の日を中日とした7日間)に入る日のことを指します。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、この時期には暑さが和らぎ、過ごしやすくなるとされています。このタイミングで、邪気を払う赤いものを生活に取り入れると良いでしょう。
おすすめは、小豆です。小豆を使ったおはぎを食べて、新しい秋の始まりに英気を養ってみてはいかがでしょうか。古来からお餅は、特別な力を持つ食事としてハレの日に用意されてきました。縁起を担いで2024年後半をハッピーに過ごす準備をしておきしょう。
おわりに
この9月のはじめは、自分の暮らしを振り返り、心に余裕を持つことからスタートしてみてはいかがでしょう。そうすればきっと、心身共に万全の状態で秋を迎えられるはずです。
脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター
株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。全面監修・執筆をしたオーダーメードダイアリー『まむすび手帳』は予約受け付け中。
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