支出を最も簡単に、かつ効率よく減らす方法は、ズバリ“通信費の節約”です。回線やスマホをまとめて契約するなどすれば、簡単に割引が受けられることも。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに“スマホ・パソコンの通信費を節約する方法”をご紹介いただきます。
文・山田良政
■まずは通話プランの見直しを
通話は、LINEなどの無料通話機能を使用し、キャリアの通話回線はあまり利用しないという方におすすめなのが、かけ放題オプションなしのスマホプランです。
※ ドコモでは“シンプルプラン”、auでは“auピタットプラン”などと呼ばれています。
ひと昔前は、3大キャリアでスマホを契約するとき、“かけ放題プラン”がついていましたが、最近では、キャリアの通話回線をあまり使わない人向けのプランが、キャリア各社から登場しています。
キャリアの通話回線をあまり使わない人や、電話を受けることの方が多い人は、契約の縛りがなければ、かけ放題のオプションがないプランへの変更を考えてみましょう。月に1,000~2,000円程度節約することができます。
■次はデータ通信量をチェック
あなたは、外出先でスマホを使用することが多いですか? それとも自宅で使用することが多いですか?
自宅にWi-Fiが繋がっているなら、自宅での使用については問題ありませんが、外出先でどのくらいデータを使用するかは確認しておいた方がいいでしょう。
webサイトを閲覧したりSNSを使ったりするだけなのか、動画やオンラインゲームを楽しむのかによっても、通信量は大きく異なります。
自分が毎月どのくらいのデータを利用しているかを、契約者用のマイページで確認してみましょう。毎月、データが余っているようであれば、小容量プランへの変更を検討してもいいでしょう。
また、地下鉄やバス、ホテルなどWi-Fi環境が整っている場所では、積極的にそこのWi-Fiに接続することで、データ通信量を少なくできます。月末にデータ量が足りなくなり、追加購入をするような事態も避けられるはず。
■格安SIMへの乗り換えを検討してみる
もし、あなたのスマホキャリアが、ドコモやau、ソフトバンクの3大キャリアのどれかの場合、格安SIMへの変更を視野に入れてみましょう。
特に、通話はあまりしないけど、外出先でネットをガッツリ使うという人は検討の余地ありです。
一方で、ネット通信も通話もよくするという場合は、通話は“3大キャリア×ガラケー”で、データ通信は“格安SIM×スマホ”でするという、2台持ちもアリです。
端末を用意する費用はかかりますが、ガラケー向けの“かけ放題プラン”を利用すれば、3大キャリア×スマホ1台よりも、月々の利用料が安くなることもあるのです。
■自宅のネット回線を見直す
最後に、自宅のインターネット回線の料金節約法を見ていきましょう。
基本的には、プロバイダと呼ばれる業者との契約を見直すことで節約が可能になります。
例えば、あなたが光回線を利用している場合は、名前は伏せますが、A社からB社にプロバイダを変更すれば、契約内容によっては毎月600円程度節約することができるのです。
また、どちらの業者も使用している回線は光回線なので、新しい回線を引き直す手間もありません。
また、長期割引を利用するのも有効。プロバイダによっては、複数年契約を条件に月々の料金の割引が受けられるプランもあります。
いかがでしょうか。これらの節約方法を実践すれば、少々制約は出てくるものの、ほとんど今までと変わらない使い勝手のまま、料金を下げることができます。
ただし、各種プラン変更する際は、違約金を支払うことで逆に損をしてしまわないか、しっかり確認するようにしてくださいね。
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