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#佐藤栞里 さんインタビュー|35歳を迎える夏。仕事や日々の暮らしに、年齢とともに訪れる変化を語る

BAILAのレギュラーモデルとなって以降、持ち前の明るさとひたむきさで、活躍の場を広げ続けている佐藤栞里。この夏、35歳を迎える彼女に、今、静かに訪れている変化――。そのまなざしの先にある“これから”とは。

佐藤栞里さんインタビュー 【Work】仕事の分岐点

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Tシャツ¥18920・靴¥29700(アイランドスリッパ×エイチ ビューティー&ユース)/エイチ ビューティー&ユース パンツ¥48400/オーラリー ベルト¥9900/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ハァウ) バッグ¥25300/ハウス オブ ロータス

映画|共演者に支えられた映画撮影。現場で学んだ、人の心をほどく方法

現在公開中の映画『父と僕の終わらない歌』で、2021年放送のドラマ「TOKYO MER〜走る緊急救命室」以来となるお芝居にチャレンジした彼女。

「久しぶりのお芝居で緊張もしましたが、素敵な共演者の方々のおかげで楽しい撮影期間でした。特に印象に残っているのが、寺尾聰さんの言葉。撮影の序盤に『噓を本当に変えられる瞬間が来るよ。この台詞が本当だと思えるようになる。そうするともっと芝居が楽しくなるよ』と声をかけてくださり、“そんな日が来たらいいな”と思えたことが、最後まで頑張る力になっていました。松坂桃李さんも、私が監督からのアドバイスを聞いてその状況に焦っていたときに、まるで自分のことのように隣で一緒に向き合ってくださって。皆さんの心づかいに何度も助けられた現場でしたし、人の心をやわらかくする術を学べた時間でもありました」

映画『父と僕の終わらない歌』公開中

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©2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会

『父と僕の終わらない歌』
出演:寺尾聰、松坂桃李、佐藤栞里、松坂慶子ほか
監督:小泉徳宏 脚本:三嶋龍朗、小泉徳宏
アルツハイマー型認知症を患いながらも、若い頃にあきらめたレコードデビューの夢をかなえようとする男性と、そんな彼を支える家族の物語。2016年、イギリスで1本の動画をきっかけに、80歳でCDデビューを果たした男性の奇跡を、日本に舞台を置き換え映画化。

ポッドキャスト番組|目の前にやってきた仕事は、きっと運命。ポッドキャスト番組を始めて広がった世界

昨年、映画の撮影を終えると、11月には自身がパーソナリティを務めるポッドキャスト番組『さとしおあちぇとぺぺ-餃子オンザライス-』をスタートさせた。

「ラジオが大好きだからこそ、始める前はリスナーの皆さんに楽しんでもらえる番組を届けられるのか、不安とプレッシャーでいっぱいでした。でも、こうして機会をいただけたのは、きっと運命で、今の自分に必要なことだと考えて飛び込んでみたんです。いざ始めてみたら、素の私でいられる場所にも、応援してくださる方とつながれる場所にもなっていて、始めて本当によかった! 番組は一人で30分以上話すから、日々のインプットが欠かせなくて。最近は、所(ジョージ)さんがよく言う『自分が興味のないことでも、踏み込めば必ず楽しくなる』という言葉を思い出して、休日により外へ出かけるようになりました。体力は消耗するけど(笑)、意外と心の休養にはなっていて、番組のおかげで充実した毎日を過ごせています」

そうほほえむ彼女の仕事の原動力とは――。

「誰かが差し伸べてくれた世界に飛び込むと、自分の想像を超える景色に出合えるから。それと、両親が喜んでくれることも原動力。お仕事の報告をすると、いつも『親孝行をありがとう』って言ってくれて、その言葉を聞くとまた頑張ろうって力がわいてくるんです」

Podcast番組『さとしおあちぇとぺぺ-餃子オンザライス-』

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『さとしおあちぇとぺぺ-餃子オンザライス-』
佐藤栞里が、日常の中で気づいたことや、趣味の食や旅について語るトーク番組。
●毎週日曜日18時頃、ニッポン放送PODCAST STATIONおよび各種Podcastアプリにて配信

【Shiori's LIFE STYLE】35歳の分岐点

自分の考えを伝えてみてもいい。やっとそう思えるようになってきた

7月27日に35歳を迎える佐藤栞里。

「これまでの私は、仕事において“任されたことに全力で挑戦すること”に集中してきました。それは、自分が何か言うよりも、信頼している方々に委ねたほうがきっといい結果になると思っていたから。でも最近は、目の前のお仕事がもっとよくなる可能性があるのなら、自分の考えを伝えることも大切だと思えるようになってきて。たとえば、ポッドキャストの打ち合わせでも提案してもらうだけではなく『これをやってみたら楽しそう!』と、番組をつくる一人としてより深く向き合えるようになりました」

そうした積極的な姿勢は、MCを務める番組「王様のブランチ」の現場でも。きっかけは、年下の共演者が増えてきたことだった――。

「これまで年下のリポーターのみんなに話しかけるのを、どこか遠慮していた部分があったんです。でもいざ話してみたら、私にもサポートできることがたくさんあると気づいて。『王様のブランチ』が、これからも風通しのいい場所であってほしいからこそ、MCで年上という立場である自分から焦らず、ゆっくりとコミュニケーションをとっていきたいと考えています」

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ニット¥86900/マディソンブルー リング(人さし指)¥24200・(中指)¥34100・シングルピアス¥23100/マリア ブラック 表参道店(マリア ブラック)

仕事と同じくらい日々の生活も大切に。そうして余裕と品が漂う人になっていきたい

ゆるやかに変化し続ける彼女が、今思い描いている35歳の姿とは。

「これまでも充分にハッピーだったけれど、それをこれからも更新していきたくて。そのためにも、お仕事と同じくらい、日々の生活も大事にしていきたいです。正直今はまだ、ちゃんとそこに目を向けられてない気がして……。この間、友人と『私たちって、もういい大人なのに、まだがむしゃらだよね(笑)』なんて話していて、少しずつ余裕や品を持ち合わせた大人になれたらいいなと考えているところです。それこそ、お友達の上白石萌音ちゃんのような女性が理想。いちファン目線で見ると、萌音ちゃんは、歌やお芝居などお仕事を心から楽しんでいるのが伝わってきて。芯がありながら、そこに品も感じるんです。私も日常や言葉に丁寧に触れて、大切にしていける人になりたい。あと、35歳の目標は、わかったふりをしないこと。大人なのにこれを聞いたら恥ずかしいかも、と思って遠慮してしまう自分を一度リセットして、心の成長とともに学んでいきたい。そうすれば、また新たな扉が開きそうな気がするから!」

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