毎日のタスクに追われて、ついつい後回しになりがちな睡眠。そこで、働く30代の「睡眠」の実態を調査しました!
バイラ読者88人にアンケート!(アンケートは2025年5月13日~5月18日に実施)
Q 平均睡眠時間は?
【平日】仕事のある日
1位 約6時間
【休日】仕事のない日
1位 約8時間
平日と休日で2時間もの差があることが判明!多くの人が6時間では足りないと感じていて、その分休日にガッツリ眠るという人が多いみたい。でもこの睡眠時間の差、体や脳に負担をかけている可能性が……。
Q 起床時間は?
【平日】1位 7:00~8:00
【休日】1位 8:00~9:00
1位の時間帯には大差ないものの、平日は5時台、6時台、7時台に起きる人が僅差でほとんど同率。それに比べ、休日は7時台、8時台、9時台に起きる人が多く、起床時間が2時間ほど後ろ倒しになっているということがわかった。
Q 二度寝はする?
睡眠時間が少ない分、平日は毎日二度寝するという人が多数。携帯のスヌーズ機能に甘えて、ダラダラ寝てしまうという声も。休日はたっぷり眠るからか、スヌーズなしですっきり起きられる人が少し程度増加。とはいえみんな朝の疲労感が気になっているみたい。
Q 仕事中に眠くなることはある?
【ある】
生理前はありえないほど眠い!ピルを飲むと楽になるのは、ホルモンのせい?(39歳・出版編集制作)
昼食後のデスクワークはあくびが止まらず周りの目がイタイ…(31歳・公務員)
【どちらかといえばある】
血糖値を上げないように昼食に気をつかっても午後には決まって眠くなる(29歳・IT関連)
なんと8割近くの人が仕事中の眠気に悩んでいる様子。中でも多かったのは、ランチ後の眠気。15時前後は決まってウトウトしてしまうという人も少なくなかった。また、生理前や生理中に眠気を強く感じるという声もたくさん。
Q 睡眠について悩んでいることは?
何回アラームをかけてもすっきり起きることができません!!(33歳・企業広報)
睡眠の質ってどうしたら上がるの?シーツや枕、パジャマなどで解決できる?(30歳・学校職員)
寝ても寝ても疲れが抜けないのはなぜ?いつも起床時がいちばんつらい…(38歳・看護師)
聞けば聞くほど、眠りに関するたくさんのもやもやが明らかに。このほかにも、「夜中に目が覚めるのをなんとかしたい」「睡眠不足だと太りやすい?」「大事な日の前夜ほど寝つけない」など、誰もが感じたことのある声が続々。
働く30代女性の睡眠は世界ワーストレベルで時間が少なく、質も悪い!
仕事にプライベートに忙しいバイラ読者からは、「充分な睡眠時間をとる暇がない」という声を聞くが、その発想自体が眠りの質を下げていると語る、駒田先生。
「睡眠時間は7〜9時間必要だと言われていますが、日本人の平均睡眠時間はその最低ラインにぎりぎり届くかどうか。さらにタスクの多い30代女性の場合、およそ8割が7時間に満たないことがわかっています。これは世界トップの睡眠時間の短さ。人は眠っている間、ノンレム睡眠とレム睡眠を複数回繰り返しているのですが、睡眠時間が不足するとこのサイクルがくずれ、体や脳の疲労が充分に回復されず、日中のパフォーマンス低下にもつながります。つまり、忙しいから睡眠時間が足りていないのではなく、睡眠不足だから作業効率が低下し、忙しくなってしまっているのです。睡眠不足をこのまま放置していると、風邪をひきやすくなったり、太りやすくなり疾患のリスクが高まることも。睡眠の質を高めるには、7時間以上眠ることが何よりも大切です。できるところから生活を見直して、睡眠時間を確保するようにしましょう」
イラスト/澤村花菜 取材・原文/野崎千衣子 ※BAILA2025年8・9月合併号掲載