文芸評論家の三宅香帆が、バイラ世代におすすめの最新本をピックアップ! 今回は、仕事モチベを上げる本として、山本文緒著『絶対泣かない』など3冊をレビュー。
【三宅香帆が選ぶ最新書籍】仕事モチベを上げる本
山本文緒『絶対泣かない』
忙しくて本が読めない? 実は読書が仕事のモチベを上げるヒントになるんです
何かとバタつく年末年始から、年度末へかけてのこの時期。今月は“明日もまた仕事に行くか”と重たい腰を上げる理由になるような作品をご紹介。『絶対泣かない』は、様々な職業に就く女性たちを描いた15編の短編集。初版は1995年と時代を感じる部分もありつつも、仕事における悩みや葛藤は時代を超えても変わらないなあとしみじみ思う。銀行員、漫画家、秘書、など様々な職業の世界が垣間見えるのも本書の楽しみのひとつ。
仕事をしていると理不尽なこともたくさんあるけど、それでも自分の足で歩く自由を手に入れられるのも本当だ。友達と「みんないろいろあるよねえ」とおしゃべりするみたいな本作を読み、仕事へ向かうパワーをチャージして。
『絶対泣かない』
山本文緒著
KADOKAWA 924円
仕事に悩める人たちの背中を押す、山本文緒の名作お仕事小説が文庫化。異なる15の職業の女性たちに共通するのは“自立と夢”を追い求めていること。ときには泣きたい日もある人生を生き抜くヒントがここに。
これも気になる!
林真理子『野心のすすめ』
『野心のすす』
林真理子著
講談社 990円
作家・林真理子が自身の実体験をもとに語る“なぜ強い野心を持つ人間になったのか”。つい忘れそうになる野心を取り戻させてくれるパワフルなエッセイ。
青木祐子『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん 1』
『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん 1』
青木祐子著
集英社 605円
経理部に勤める冷静沈着な主人公の働きぶりに鼓舞される大人気シリーズ。読後はつい後回しにしがちな領収書整理などにも思わず手が伸びるかも……。
イラスト/おおさわちか ※BAILA2026年2・3月合併号掲載