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節約にはズボラがいい?…努力なしで続けられる倹約法とやっちゃだめなコト

ライフスタイル

「節約とか超苦手だし」と堂々と言える超ずぼらさんはいませんか? でも心の底では「節約しないとヤバい」と思っているかも……。そこで、超がつくほどのずぼらさんがやるべき節約術を、ファイナンシャルプランナーの黒須かおりさんにアドバイスいただきました。

文・椎原茜

超ずぼらは何から節約をはじめればいい?

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「節約」というワードを聞いただけで嫌になってしまう超ずぼらさん。でも無駄遣いをやめたい場合、どんなことからはじめればいいのでしょうか。黒須さんは次のように話します。

黒須 超ずぼらさんは、面倒くさいことが嫌いです。ですから、できるだけ手間をかけずに、かつ効果が継続する方法で節約できることがポイントです。そんな超ずぼらさんに向いているお金の管理方法は、使えるお金の上限を決めてしまうこと。そして、固定費から見直すこと。固定費とは毎月決まって出て行くお金のことで、『携帯電話の通信費、保険料、電気代』などをいいます。特に携帯電話の通信費や保険料は一度見直すと節約効果が続くので、超ずぼらさんにはピッタリです。それから、ポイントが貯まるからといってなんでもかんでもクレジットカードや電子マネー支払いをしないこと。そしてなんとなく習慣的に使ってしまうお金 “ラテマネー” の見直しもいいでしょう。

超ずぼらさんでも節約が続く!4つの方法

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では、具体的にそのやり方を黒須さんに教えていただきましょう!

1.一週間ごとに使えるお金の上限を決める!

黒須 一週間ごとに使える上限を決めて、お金を袋分けしておきます。特に超ずぼらさんは使う項目をわけることなく、一週間決めた金額だけを考えてやりくりをします。週の後半お金が足りなくなったら、『これを買うのは翌週にしよう』などお金を使うことの抑制効果が働くので、『お金を使う』ということの意識が変わります。

2.携帯電話代などの固定費を見直す!

黒須 毎月の携帯電話の通信費は、思い切って格安の会社に変更することも考えましょう。相談者の中には、格安の会社へ変更して毎月の携帯電話代が3分の1になった人もいます。しかし、格安の会社では不安だという人は、今のプランを見直します。携帯電話の料金は『通話料、通信料、端末代金、オプション』の4つに分類されます。端末代は削減することができないとしても、他の3つについて必要のないオプションは解約するとか、最低限の契約プランに変更するなどして削減することができます。携帯電話を変えたとき、オプションに加入したまま解約を忘れていたということもありがちですので、一度確認してみるといいでしょう。

3.クレジットカードや電子マネー払いをしない!

黒須 クレジットカードでの支払いや電子マネー支払いを多用すると、『お金を使った』意識が薄れてしまうので注意が必要です。実際に買ったときと、引き落とされるときに時間差があるので、つい使いすぎてしまうこともあります。クレジットカードは、携帯電話、保険料などの固定費の支払いだけにして極力使うことをやめてみましょう。普段使わないカードは解約して3枚くらいにしておくと使いすぎを防ぐことができます。

4.ラテマネーを見直す!

黒須 朝必ずコーヒーを買うとか、仕事の帰りにコンビニに寄って買い物をするとか、なんとなくの習慣で使っているお金 “ラテマネー” は、本当に必要ではない場合もあります。金額にするとわずか100円でも、週5日1か月で20日だとすると2,000円にもなるのです。なんとなく、習慣的に使っているため、意識的にお金を使っている感覚がないことがラテマネーの怖さです。この意識を変えるだけでも月に1万円くらいは節約できます。

超ずぼらさんがやってはいけない節約術

ところで、節約が一度成功すると、他の節約にも手を出したくなるかもしれませんよね。でも、安易に他の節約術に手を出すと大失敗する可能性も……。黒須さんに、超ずぼらさんやってはいけない節約術も教えていただきました。

家計簿を細かくつける

黒須 家計簿を細かくつけるなど、お金をきっちり管理するということはやめたほうがいいでしょう。ストレスが溜まって反動で衝動買いをしてしまう可能性もあるので逆効果です。

努力を必要とする節約

黒須 こまめに電源を切るとか、お風呂の残り湯を洗濯やトイレで使うなど努力を必要とする節約もやってはいけません。もとからまめな性格の人であれば楽しんでできる節約も、超ずぼらさんには逆効果になりかねません。

超ずぼらさんのお金の管理は『ざっくり管理』でいいのです。『収入 - 貯蓄 > 毎月の支出』の公式ができれば、誰でも貯蓄できます。毎月の支出を一週間ごとに分けて使うようにすれば、それだけで支出の管理ができるようになりますよ。

超ずぼらさんは、無理をせず、“ざっくり管理” ではじめてみるのが良さそうですね。

Information

黒須かおりさん
ファイナンシャルプランナー CFP(R)。現在、執筆活動のほか資産運用セミナーや金融機関にて資産形成のアドバイザーとして活動中。

http://fprapport.com

©SIphotograph/Gettyimages
©Milkos/Gettyimages

※2018年1月30日作成

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