(3)合わない環境
人には向き不向きがあります。
ただそれはそうした環境に入って初めて気づくことが多いのも事実。
部活動や会社など、実際に入ってみてこれは自分には向かないと思っても、現実的には簡単にやめられないこともあります。
我慢してそうした環境に身を置き続けることで、劣等感が強くなる傾向にあります。
劣等感への対処法
初めにお伝えしたように、劣等感は対処法さえ間違えなければ成長や生きやすさにつながります。ポイントとなるのは「努力」「受け入れる」という2つの概念です。どちらの概念を使うのかは以下のステップで確認してみてください。
STEP1:自分は何に対して劣等感を感じているか
(例)上手に人とコミュニケーションがとれない
STEP2:誰と(何と)比較しているのか
(例)会社の同じ部署の人達
STEP3:目標(どうなりたいか)を設定する
(例)仕事以外の話を振られたときに適当に返せるようになりたい
ここまで確認できたら、それはA.努力で対処するのか、B.受け入れて対処するのか、を考えてみるのです。
A.努力して克服する
上記のコミュニケーション下手を例にすると、それを「私コミュニケーションが下手だから」と受け入れるよりは克服するための努力をするほうが望ましい結果が得られますよね。
努力することで成長している自分を実感できたら、劣等感は無駄ではなかったということになります。
B.受け入れる
もちろん、先天的な特徴など一般的な努力ではどうにもならないこともあります。そんなときは「受け入れる」という選択もひとつの手。
個性的な声を武器として輝く声優さん、容姿を個性として昇華させバイプレーヤーして活躍する俳優さんなどが良い例です。
彼らはありのままの自分の特徴を受け入れることで、それを強みに変えています。
劣等感は避けるのではなく「向き合う」もの
いかがでしたでしょうか。
劣等感は排除する感情ではなく、それと向き合うことでポジティブな生き方や自身の成長につながることがおわかりいただけたと思います。
劣等感は向き合い方次第。この機会にあなたの中にある劣等感とじっくりと対峙してみませんか。