思い出してにやけてしまうような素敵なデートがあれば、脳裏に浮かぶだけで鳥肌がたつような最悪のデートもあるもの…。今回は、ライター・牧ぐりこが女子会で聞いた「史上最悪のデート」についてご紹介します。
文・牧ぐりこ
初デートで2人とも大凶
「気になっていた男性と、はじめて休日に遊ぶことになりました。ちょっとした観光地を散歩して、お店を見たり、食べ歩きしたりと、それなりに楽しく過ごしたんです。
でも、なんの気なしに引いたおみくじのせいで台無しになりました…ふたり揃って、まさかの大凶を引き当てたんです。もちろん書いてあることは散々で『恋愛:再考せよ』なんて文言もあり、気まずい空気に。おみくじのせいなのか、その後も彼からデートに誘われることはありませんでした」(28歳・食品)
「えっ、同じ結果だ! もしかして運命!?」と笑い飛ばしてくれるほど明るい相手ではなかったのと、情け容赦ないダメ出しが書かれていたことが災いしたようです。話をしてくれた彼女は、もうおみくじは引かないと心に決めているそうです(笑)。
興味のない現代アート展
「とにかく顔が好みで気になっていた男性から『美術館に行かない?』と誘われました。もちろん秒速でOKしたのですが、行き先が油絵などのわかりやすい展示ではなく、個性的な現代アート展で……。子どもがびりびりに破いたような紙切れが飾ってあったり、ファーストフード店の看板に落書きをしたオブジェだったりと、私には良さが全く理解できませんでした。
わからないなりに感じたことを伝え、彼に解説してもらったのですが、とても疲れるデートでしたね…。その後も、似たような美術展にばかり誘われて辟易したので、もう彼とは会っていません」(30歳・メーカー)
休日の過ごし方が100%合う人と付き合うことは難しいですし、好きな人を通じて新しい趣味ができることもありますが、今回はうまくハマらなかったようですね。気になったのが「彼がひとりでも楽しめる娯楽」に誘われている点。彼女が誘っても、彼はのらくらと理由をつけて会ってくれなかったそうなんです。おいイケメンよ、やる気なさすぎ!
「相手を楽しませたい」という思いやりのない男性と付き合っても、うまくいくはずがないので、今回のお別れはむしろ良かったのかもしれません。
ダサすぎる服について延々語られる
「仕事の関係で会った男性と打ち解け、休日に会うことになりました。久しぶりのデートだったのでウキウキしながら出かけたのですが、彼の服装がダサい! これまではスーツ姿しか見ていなかったのですが、もう30半ばだというのに田舎のヤンキーのように派手な私服を着ていました。それだけならともかく『この上着いいでしょ?』とか『アクセは〇〇のなんだ』と自信満々にファッションの話をしてくるんです。隣を歩くのが本当に恥ずかしくて、早く解散したい最悪のデートでした……」(31歳・代理店)
仕事関係の人の休日ファッションは、ギャップを感じることがありますよね。ぐりこも休日出勤でオフィスに出たとき、上司の席にラッパーが座っていてびっくりしたことがあります(派手なキャップと、ごついヘッドフォンを装備した上司本人でした…)。
それにしても、全く女性ウケしないダサファッションを自慢されても顔がひきつるばかりですね。こちらのテンションが下がっていることに早く気づいてほしいです……。
雨の中、屋外デートを決行
「『紅葉の有名な公園で散歩をしてから、飲みに行こう』という約束をしていました。公園の近くには人気のカフェやお店など遊べるところもあって、楽しみにしていたんです。ですが、当日はあいにくの雨模様。『代わりに映画でも行く?』と屋内デートを提案したのですが、彼はせっかく立てたプランを崩したくなかったようで、どうしても散歩をすると言い張りました。仕方なく予定通り外に出かけ……土砂降りのなか、風情たっぷりの自然に囲まれてきました」(29歳・事務)
いるいる! 計画した通りのデートにならないと拗ねる、融通効かない系男子。今回は女性の気持ちを汲んで、また晴れた日に出直してほしいところ。無理してもつまらないのに……。
以上「アラサー女子に聞いた最悪のデート」でした。「生きていればそんなこともある」と諦めて、笑いとばすしかなさそうですね……。
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