「春華堂」の始まりは、創業者・山崎芳蔵氏が1887年に「甘納豆」の販売から。戦後の1949年、2代目の山崎幸一氏が浜松市鍛治町に設立した「有限会社 春華堂」が、現在の本店です。1961年、幸一氏は、浜名湖特産のうなぎをヒントに「浜名湖名産・夜のお菓子 うなぎパイ」を生み出しました。バターと小麦粉、砂糖などに加え、うなぎ粉をブレンドし、仕上げに塗る秘伝のタレにはガーリックが入っています。
「うなぎパイ」の歴史
「春華堂」の始まりは、創業者・山崎芳蔵氏が1887年に「甘納豆」の販売から。戦後の1949年、2代目の山崎幸一氏が浜松市鍛治町に設立した「有限会社 春華堂」が、現在の本店です。1961年、幸一氏は、浜名湖特産のうなぎをヒントに「浜名湖名産・夜のお菓子 うなぎパイ」を生み出しました。バターと小麦粉、砂糖などに加え、うなぎ粉をブレンドし、仕上げに塗る秘伝のタレにはガーリックが入っています。
その後、1970年にはアーモンド、ピーナッツ、白胡麻が入った「うなぎパイ ナッツ入り」が誕生。1993年には、最高級のブランデーやマカダミアナッツ、バニラなどを使い、うなぎパイの頂点を目指した「真夜中のお菓子 うなぎパイV.S.O.P.」発売と、シリーズが増えていきます。
ファンの熱い声に応えて登場したミニサイズのアニバーサリー仕様
1994年1月、より手軽に買い求められるようにと「うなぎパイミニ」が誕生。アーモンド、ピーナッツ、白胡麻に加え、蜂蜜も入っているのが特徴です。程よい食べきりサイズで、ちょっと小腹の空いた時にぴったり。コーヒーや紅茶、日本茶とも相性がいいのはもちろん、ワインやウィスキーといったお酒とも合い、年代や性別を問わず楽しんでいただけます。
その後、「うなぎパイ」を祝い菓子として利用したいという声が増え、「うなぎパイミニ」3枚をシルバーパッケージの箱に収めた「うなぎパイミニ アニバーサリー」が登場しました。オンラインショップでの注文時にも、用途に合わせてシールを4種類から選ぶことができ、「thank you」「Congratulation」といったメッセージ入りのものも。ギフトや引き菓子としても人気だそうです。
本来、「うなぎパイ」シリーズは、浜松ならではのお土産にしてほしいという思いと、破損しやすいことから、配送は行っていません。ですが、遠方にお住いの方も利用できるようにと、この商品だけはオンラインショップで扱うようになりました。
継承し、さらに進化するパイ菓子の技術
「うなぎパイ」は機械で大量生産している訳ではなく、誕生時から今に至るまでずっと、うなぎパイ職人による手作りを継承しています。数千層もの繊細なパイ生地は、職人の長年の経験と勘により折り上げられるもの。日によって変化する温度や湿度に合わせて材料の混ぜ方や生地の伸ばし方を調整するには、10年の鍛錬が必要だそうです。
2017年には、うなぎと同じく浜名湖で養殖されるすっぽんに因み、「朝のお菓子 すっぽんパイ」が登場。黄金色のすっぽん出汁の旨味を、焼津の鰹節、駿河の桜エビ、隠し味のグリュイエールチーズが引き立てます。
そして2019年11月、東京に開業する「渋谷スクランブルスクエア」内には、春華堂グループの手ごねパイ専門店ブランド「coneri(こねり)」がオープンします。長年培ってきたパイ菓子の技術を活かした新しい提案が、これからも楽しみですね!