賛否両論を巻き起こしている「布マスク2枚」が、まもなく配送予定。厚生労働省が、様々な疑問に回答している。
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安倍晋三首相が、新型コロナウイルス対策として打ち出した「全世帯への布マスク2枚配布」。
厚生労働省によると、配布時期は「4月12日(日)の週後半以降、感染者数が多い都道府県から順次、配送を開始する予定」とされており、いよいよ我々の手元に届く日が近づいている。
■布マスクを2枚配布するのはなぜ?
厚労省では「布マスクの全戸配布に関するQ&A」というページを開設し、よくある質問への回答を公表している。
布マスクを2枚配布する理由については「布製マスクは、使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用可能」であるため、「店頭でのマスク品薄が続く現状を踏まえて、確保の目途が立った布製マスクを、国民の皆様に幅広く、速やかに配布するために、日本郵便の配送網を活用し、全国の世帯に向けて、1住所当たり2枚ずつ配布することとしたもの」であると説明している。
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■2枚で足りない家庭はどうすれば?
また、2枚だけでは家族人数分は足りないという家庭への対応については、「小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等には4月中旬から順次、布製マスクを配布し、児童生徒に配布する予定」であるとも説明。
「介護施設、障害者施設等の利用者向けに、介護施設、障害者施設等に対し4月上旬までに布製マスクを配布」している他、「なお不足する世帯への対応方法については、現在検討中ですが、全世帯向けに1住所当たり2枚を配布し終える5月中旬を目途に受付を開始することを予定」しているという。
■ぶっちゃけ布マスクの効果は?
新型コロナウイルス対策として配布されるわけだが、実際のところ布マスクは予防に効果はあるのだろうか。この点について、厚労省は…
①せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果があることや、手指を口や鼻に触れるのを防ぐことから、感染拡大を防止する効果
②マスクの着用により、喉・鼻などの呼吸器を湿潤させることで風邪等に罹患しにくくなる効果
③洗濯することで繰り返し利用することができるため、店頭でマスクが手に入らないことに対する国民の皆様の不安の解消や、増加しているマスク需要の抑制により、医療機関や高齢者施設などマスクの着用が不可欠な方々にしっかり必要な量を届けるという効果
上記のような効果があると説明している。
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■お手入れ方法も解説
なお、厚労省では配布される布マスクのお手入れ方法についても解説。布マスクの正しい洗い方動画も公開している他、洗う頻度については「1日1回の洗濯を推奨」とのこと。
また「洗濯による繰り返しの再利用が品質上問題ないことを確認」しているが、「洗濯により多少縮む」ことは了承してほしいとしている。
賛否両論を巻き起こしている「布マスク2枚配布」対策だが、マスクが手に入らず困っている人が多くいる中で、手元に届いた際には、感染予防のために活用したいところだ。
(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)