紫外線
体内で酸化を起こして老化を進める悪玉。適度に浴びれば、免疫が正常化しやすい。
シミやシワの原因となる日光の紫外線は美肌の天敵。
お肌だけではなく、紫外線は体内で“酸化”を引き起こし、老化の引き金となる。
「紫外線を浴びると、毒性の強い活性酸素が生じます。活性酸素による酸化は万病のもととなり、老化のアクセルを踏むのです」
日傘、サングラス、帽子、日焼け止めなどをフル活用し、なるべく紫外線を浴びないのが正解。
ただし、紫外線をまったく浴びないのも考えもの。
「紫外線を浴びると皮膚でビタミンDが合成されます。ビタミンDは免疫を正常化し、アレルギーの改善にも役立ちます。顔以外の手足で、日焼けしない程度に1日15分ほどは日光を浴びましょう」
Point:日傘で強烈な紫外線はブロックしつつ、日焼けをしない程度の紫外線でビタミンDを合成。
ストレス
[長時間座りっぱなし、睡眠不足、人間関係、肩こり、むくみ、手足の冷え…]
独りぼっちでクヨクヨと悩みを抱えない。じっとしていないで、チョコチョコ動いて気分転換。
ストレスのない人はいないけれど、ストレスが積み重なるとカラダも心も参ってしまう。
「ストレスがあると、自律神経のうちでも交感神経が優位となり、コルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールは免疫を抑えてしまい、さまざまな病気に罹りやすくなるのです」
現代でもっとも多いストレスは、職場などでの人間関係によるもの。
「人間関係のストレスは、独りぼっちで考え込まず、友人に悩みを打ち明けるだけでも軽くなります。また笑いはストレスを軽減し、免疫力を上げる作用もあります。仕事中も交感神経の興奮を抑えるため、座りっぱなしを避けて定期的に立ち上がり血流を促し、お茶などを飲んで気分転換しましょう」
Point:悩みを一人で抱え込むとストレスが高まる。気の合う友達とリラックストークの機会を。
中村康宏先生 虎の門中村康宏クリニック院長。医師、米国公衆衛生学修士。アメリカで最先端の予防医学などを幅広く学び、帰国。日本初のアメリカ抗加齢学会登録施設となるクリニックを東京で開業。
※『anan』2020年4月22日号より。監修・中村康宏(虎の門中村康宏クリニック院長) イラスト・加納徳博 取材、文・井上健二
(by anan編集部)