新型コロナウイルスの影響で、冠婚葬祭行事やイベントの縮小…余剰してしまった生花を、無印良品で販売すると発表
新型コロナウイルスによる外出自粛要請、そして休校措置などにより、多方面で深刻な問題が起こっている。
そうした中、『無印良品』を展開する株式会社良品計画が、コロナ禍で販売先を失ってしまった生花などを、店舗限定で販売することを発表した。
■余剰となった生花を販売
冠婚葬祭行事やイベントなどの縮小、花屋の休業などにより、計画的に作付けされてきた生花は、やむなく圃場で廃棄せざるを得ない場合もあるという。
そうした状況を受け、無印良品では千葉県と地域連携してきた活動を活かし、生花を生産者から直接仕入れ、店頭で販売することで生産者を支援。そして「家の中で過ごす時間が長くなっている今、部屋に季節の花を飾ることでリフレッシュしていただきたい」としている。
生花の販売は、今月17日(金)から無印良品 銀座にて先行販売し、翌週以降都内を中心に取り扱い店舗を拡大する予定。天候や生産状況により変動するものの、同品種3本をまとめた1束を399円(税込)で販売するという。
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■学校給食用の牛乳で「いちご牛乳」
また、休校措置などの影響で、学校給食で提供される予定だった牛乳や、観光客減少で「いちご狩り」などを実施している農園も大きな影響を受けている。
それらを千葉北部酪農農業協同組合や、千葉県・埼玉県のいちご農家から仕入れ、「いちご牛乳」などのドリンクとして、こちらも期間限定で「Café&Meal MUJI 」にて販売される。
販売期間は4月24日(金)~5月6日(水)の予定で、いちご牛乳は350円(税込)、牛乳は250円(税込)だ。
■「さすが」反響相次ぐ
この生産者への支援活動には、インターネット上でも多くの反響が。発表を受けて「さすが無印良品さんだなーー!! うちの近所では閉まっているけど…。本当に仏花以外の花を買うのが難しい。良い取組!」「これ、すごく素敵だと思う」など、称賛の声が上っている。
現在、無印良品も休業している店舗もあり、買い物へ行く際は最寄りの店舗の営業状況を確認しておこう。
(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)