未婚率の上昇、若者の恋愛離れ、男性の結婚意欲の低下……。婚活女子にとって耳をふさぎたくなるような情報が巷にはあふれています。そこで、独身研究家の荒川和久さんに、知らないと困る“結婚と恋愛の数字”について教えてもらうことにしました! つい現実から目をそむけたくなりますが、正しい情報、正しい数字を知って、婚活難を乗り越えましょう。
先日、アンジャッシュ渡部さんの浮気が大きな話題となりました。
「男の浮気」問題。これに悩まされた婚活女子も多いのではないでしょうか?
例えば、婚活してマッチングした相手と本格的なお付き合いに発展したとしても、そこで相手の男性の浮気や二股という事実が発覚して、破局してしまうケースもあると思います。
婚活女子の座談会などでは、「浮気される相手とばかり付き合ってしまう」という声も聞きます。だからといって、男性は全員浮気をするわけではありません。
今回は婚活女子の敵ともいえる「浮気男」の特徴に迫ってみたいと思います。
どのくらいの男性が浮気をするのか
そもそも、男性とは、どれくらい浮気をするものなんでしょうか。
男性の浮気経験率
20~50代の未既婚男性に「今まで浮気したことがある」という浮気経験率を聞くと、未婚男性は大体2割弱(最大値は20代の18%)で、既婚男性も3割程度(最大値は20代の38%)です。
どうでしょう? それほど多いという印象は無いかもしれません。
が、未婚男性の2割というのは、「今まで一度も付き合ったことがない」男性も含んだ数字ですので、恋愛経験者だけに限定すると実はもっと浮気率は高くなってしまうのです。
そして、何より未既婚に関わらず、浮気をするかどうかを大きく決定づける因子とは、「イケメンかどうか」なのです。
イケメンの浮気率は高い
全体平均の浮気率とは別に、「自分の容姿に自信がある」という質問にイエスと答えた人とノーと答えた人とで、浮気率の違いをクロス集計したのが以下のグラフです。
全体では、2割にも達しなかった未婚男性の浮気率ですが、自分でイケメンだと思っている未婚男性だとその数値は大きく上がります。20~30代でも45%、40代未婚男性は69%にも達します。
既婚男性も同様で、20代のうちはまだ大人しいですが、30代で7割近くに達します。大雑把に言えば、イケメンは未婚でも約5割、既婚では約6割が浮気しているということです。
もちろん、自称とはいえ、「自分の容姿に自信がある」と堂々と答えられる男性は全体の3割程度です。あとの7割はこれほど浮気はしないのですが、世の婚活女子たちは、こうした一部の自称イケメンの浮気男たちに、何度も痛い目に遭わされていると考えられなくもありません。
既婚男性の浮気男は、独身であると偽っている場合もあります。独身証明書まで発行している結婚相談所などはともかく、婚活パーティーやマッチングアプリなどの婚活においては、そこまで相手の身元を保証してくれるものではないので、注意が必要です。
「浮気男」の特徴5つ
では、そうした容姿以外に浮気男を見抜く術はないのでしょうか?
以下、「浮気をする男」と「浮気しない男」との比較で導き出した「浮気男の特徴」についてご紹介します。
(1)年収が高い
「浮気する男」と「浮気しない男」の年収を20~50代未既婚で比較したグラフがこちらです。一目瞭然ですが、未既婚問わず、かつ、すべての年代において「浮気する男」の年収は「浮気しない男」の年収を上回ります。
「浮気する男」は仕事ができるということなんでしょうか?
実はこの調査では、同じ対象者に対してパーソナリティ診断として定評のある「ビッグファイブ(※)」調査も行っており、「浮気しない男」と比べて「浮気する男」は、「協調性」「外向性」といった部分が特に高い傾向がありました。
一方、「浮気しない男」は「協調性」や「外向性」は低く、むしろ内向的な傾向があります。
職種にもよりますが、一般的な営業系の仕事であれば、この「協調性」「外向性」は大きなポイントとなります。
決して「浮気をする男性が稼げる」ということではなく、「浮気ができるような性格やコミュ力のある男性は仕事でも結果を出す」ことが多いという相関なのでしょう。
(※)ビッグファイブ/性格分析の理論で、人間の性格は「外向性」「開放性」「誠実性」「協調性」「精神不安定性」の5つの性格因子の組み合わせによって決定されるという考え方。