安さに定評のある『ドンキ』が、とうとうマスクの価格を前人未到の領域に値下げ。
入手困難な日々が続き、一時期は前例がないほどに価格が高騰したマスク。しかし現在は価格が徐々に下がり始め、比較的入手しやすい状態が続いている。
■まさに目を疑う光景
いわゆる「マスクバブル」が落ち着き、いまや「マスクデフレ」とも呼ぶべき値下げが始まっている現在。ある日、記者が都内の『ドン・キホーテ』の前を通ると、そのエピソードを強く裏付けるかのような光景を目撃したのだ。
なんと、同店舗の前にはマスクを9円で販売しているという、とんでもない告知が。
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■価格1桁の衝撃
「安い」の定義は人それぞれだと思うが、硬貨・紙幣1枚辺りの金額を参考価格とし、「千円未満」「500円未満」といったボーダーを設ける人もいることだろう。
その考えに基づくと、9円は「10円未満」というグループに属すことになり、「1円未満」には及ばないものの、あまりに安すぎる価格設定と言わざるを得ない。
■この価格になったワケ
ちなみに同店舗では、以前にマスクを10円で販売して大きな話題を呼んだことが。しらべぇ編集部も現地を訪れ、試しに1枚購入してみたが、なぜか表示価格より安く購入できるという魔法のようなマスクであった。
価格設定との矛盾が生じた理由は恐らく、消費税と関係があるのだろう。例えば、10円のマスクを文字通り10円で販売した場合、消費税の10%が適応され、ユーザー側は11円を払う必要が生じてしまう。
その差はわずか1円であるが、たとえ1円でも10円をオーバーしてしまうのは、ドンキの美学からすると見逃せない事態だったはず。そんな事情もあり、晴れて今回から名実ともに「9円マスク」として生まれ変わったと思われる。
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■セールに弱い人は…
「桁を1つ下げる」という驚異的なセールを実現してみせたドンキ。ちなみに以前、しらべぇ編集部では全国10〜60代の男女1,653名を対象とし、「セール」に関する調査を行なったことが。
調査の結果、全体の39.9%が「セールには弱い」と感じていることが判明した。
確証は持てないが、ドンキの堂々たる姿は、記者に「ここからさらに半額まで持っていけるのでは…」という期待を抱かせるには十分であった。
(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)