『スターバックス』のプラスチックカップが、マイナーチェンジを果たした。変化の理由は紙ストローにあるようで…。
ストローの素材をプラスチックから紙に変更して注目を集めている『スターバックス』だが、ストロー以外の部分にもマイナーチェンジが起きていることをご存知だろうか。
■賛否呼んだ紙ストロー
環境に配慮した結果、紙ストローの採用に踏み切ったわけだが、ユーザーからは賛否の声が上がっている。
環境問題に対して真摯に向き合った姿勢は多方面から評価されているものの、やはり紙ストローの脆弱さが気になるというユーザーが多数。とくにこれからの季節はコールドドリンクが人気のため、否が応でも紙ストローを使用する機会が増えてしまう。
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■紙ストローの相棒といえば…
既に多くの店舗で紙ストローが使用されつつあるが、紙ストローの採用と同時にプラスチックカップのデザインも微妙に変更されている。
以前はストローを挿し込む穴の部分が「×」印になっており、ストローを締め付けるようなフィット感が特徴的だったのだが、現在の穴はストローの幅よりも大きな円形に。いつの間にか、ストローにフィットするデザインではなくなってしまったのだ。
■変更理由はゴミ分別のため?
これまではカップ蓋にストローがフィットしていたため2つのパーツをセットで捨ててきたが、それは素材が両方ともプラスチックだからできた芸当。
蓋がプラスチック製の「不燃物」であるのに対し、ストローが紙製の「可燃物」となってしまったため、ゴミの分別を促すためにカップのデザインを変えたのだろうか。
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■紙ストローの耐久力
店員に話を聞いてみたところ、やはり蓋デザインの変更があったのは紙ストローの採用とほぼ同時期であり、浅からぬ関係があるようだ。
デザイン変更の趣旨は聞かされていないようだが、店員は紙ストローの柔らかさが原因ではないかと予想。「以前までの蓋はストローを締め付けるタイプだったので、紙ストローとは相性が悪そうです」「ストローにはドリンクがどんどん染み渡っていくので、以前の蓋を使うと、紙ストローが穴の部分に押し潰されてしまうケースもあり得たと思います」と分析してくれた。
どんな変化にも必ず理由があるもの。マイナーチェンジだからと軽く流さず、背景を予想してみると思わぬ発見があるかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)