無料の会員登録をすると
お気に入りができます

「会社のネームバリュー」を気にする人に伝えたいこと

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「会社のネームバリューを気にしてしまう」とのお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイス。

会社のネームバリューを気にしてしまう

転職活動中ですが、志望企業のネームバリューを気にしてしまうのが悩みです。興味のある募集要項があっても、会社名を聞いたことがないと応募をやめてしまいます。根底には「親や友人に自慢したい、認められたい」という気持ちが強くあると思うのですが、このままの意識で活動を続けていいものでしょうか……。

picture

「何か問題があるのだろうか?」というのが率直な感想です。

大事じゃない? ネームバリューとか、自分の働くモチベーションに直結するもの。

「大事なのは見た目じゃない! 中身だ!」的な発想から罪悪感があるのかもしれませんが、自分の中の優先順位に「ネームバリュー」があるなら、それは立派な志望理由です。

はんざき 朝未『無能の鷹』(KC KISS) の中で、主人公が会社に入った理由を「丸の内のオフィス街をパリッとした服でカツカツ歩いて受付を社員証でピッしたかったの」と語るシーンがありますが、完全に分かる。

私もオフィスがきれいじゃない会社は嫌です。港区とか千代田区とかのキラキラしたオフィスビルに社員証ピッして入りたいもん!!!!

30歳を超えてもまだこんなことを言っています。今後転職する時も基本は変わらないでしょう。

でも良くない? いいよ、大事だよ。働くモチベーションだもん。と、全肯定しています。

あ、終わっちゃった。

欲は認めて、実現のために努力する方が健全

私は新卒採用時の就活モチベーションの一つに「親に認めさせたい」という理由が少なからずありました。

個人的な話ですが、大学受験時に父親の母校に入るのを失敗したこともあり、責められたわけではないものの「見返したい」「認められたい」と感じ、「就職では失敗できない!!」といった思いがありました。

また、それを差し引いても「社名を言っても恥ずかしくない会社」という軸は自分の中にあり、目をつぶれる程度の欲ではない自覚がありました。

しかし振り返ってみても、私は自分の欲求を「でも、やりたい仕事が大事じゃない?」「ネームバリューを気にするなんてみっともないかな?」という、世間的な「良い子の皮」で無視しなくて良かったと思っています。

なので、まずは自分の「親や友人に自慢したい、認められたい」という気持ちがどの程度なのか、譲れないと思うならば、それ相応の努力をするのが良いと思います。

自分が納得する活動をすることで、いつか憑き物が落ちたように「興味だけ」で物事を選べるようになるため、まずは自分が求める「自慢できる職」を手に入れるように頑張るのが良いのではないでしょうか。

職歴上にも「大手の会社」があると、その後のキャリア構築においてもプラスに働きます。

応募はタダだし断れるので、受けてみても良いかも

「行きたい会社でないと頑張れない」など、モチベーションの有無が結果にダイレクトに響くタイプならば良いですが、そうでないならば「業務内容に興味がある」と思う会社への応募もしておきましょう。これは単純に転職テクニックの話です。

おそらく初めての転職活動かと推察されるので、「練習台」を切るのは悪手です。自分が行きたい、かつ大手となると非常に数が少なくなります。

数少ない本命相手にベストを尽くせるかは難しいので、「行く気はないけど練習」はしましょう。万が一内定をもらっても、断ることができます。

そもそも、自分が少し下に見ている企業からも、書類でお祈りされる可能性もあります。また、会って話を聞いてみると「企業名とかどうでもいい!」と思えるほど「ここで働きたい!」と感じることもあります。

自分自身の欲望を否定する必要はありませんが、その気持ちをグズグズ腐らせることで、転職活動として「やるべきこと」がおろそかになるのは本末転倒です。

自分の欲求を認めること、それを通すための努力をすること、そして運。

これら3つの要素を忘れずに、腐らず転職活動をしてみてください。

Point.

・理由が「丸の内のきれいなオフィスでピッしたい」でも別に良い
・自分の欲求を自覚し、それを実現する努力をしよう
・内定をもらっても断れるし、実際話すと印象が変わる場合もあるので、業務内容が気になるなら応募はしよう

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ