今シーズンのファッションはフェイクレザーやサテン、コーデュロイといったバリエーション豊かな素材のアイテムが人気! そのいっぽうで旬のアイテムは取り入れ方の正解がわかりにくいという難点があります。せっかく購入したトレンド服で失敗しないように気をつけたいものですね…! そこで今回は、2020年秋冬のトレンドアイテムで間違いやすい失敗コーデをご紹介します。
コーデュロイジャケットの失敗コーデ
昨年から人気の高いコーデュロイジャケット。こちらをラフに着こなすスタイルは20~30代を中心としたファッション感度の高い女性がこぞって取り入れています。そもそもコーデュロイジャケットは素材に厚みがあるので、ジャストサイジングで着ると着膨れを起こします。なのでショップで販売しているジャケットもほとんどはオーバーサイズシルエットですね。
しかし、注意したいのはその着こなし。多くの人がゆったりとしたパンツやスカートを合わせるのですが、実はこれ野暮ったく見える典型的なNGパターン。もちろん、着こなす人の身長やスタイル、小物やヘアアレンジの組み合わせ次第でオシャレ見せはできます。
しかし、それはアレンジありきのオシャレさであって、ただ羽織っただけではオシャレに仕上がらないということ。
コーデュロイジャケットを取り入れる際は、ボトムスは細身シルエットのアイテムを選びましょう。ワイドパンツよりストレートパンツ、フレアスカートよりナロースカート。トップスにボリュームを持たせて、ボトムスでコンパクトにまとめる。コーデの基本に立ち返って。
フェイクレザーボトムの失敗コーデ
最も今年らしい旬のアイテムといえば、やっぱりフェイクレザーボトム。すでに取り入れている方も多いですし、多数のアパレルブランドからさまざまなデザインのフェイクレザースカートやフェイクレザーパンツが登場しています。しかしフェイクレザーをボトムスで取り入れるのは少々、難易度が高め。
とくに、フェイクレザーのパンツとフェイクレザーのタイトスカートは着こなしが難しいですね。フェイクレザーというハードテイストの素材をマニッシュなパンツで取り入れると、パンクロッカー風な印象が大きく出やすくなるので見た目がキツくなりやすいです。
タイトスカートもお尻まわりのボディラインが露出されるので、フォルムによってセクシーすぎてしまいます。
大人の女性であれば、フェイクレザーというカッコ良いアイテムのなかにほんのり上品さをまとうコーデが最適なので、フェイクレザーアイテムはできるだけフレアスカートやプリーツスカートといった女性らしいシルエットで取り入れてみてくださいね。
旬なアイテムをうまく合わせるには、品の良さが大事
ファッションは本来、その人の個性を表すものなので一概に年齢でスタイルを決めてしまうのも野暮な考えだなと感じています。……が、やはりそうは言っても個性だからどんなファッションでもOK! とは言い切れませんよね。個性を表現する反面、ファッションにはTPOも求められますから。そういった意味で、誰が見てもなじむ服装がどのようなものかを知ることも大切です。
20代から30代へ移行するanan世代のみなさんは、ぜひ普段のファッションスタイルにほんの少しの上品さを意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。カジュアルな服も他のアイテムの組み合わせによって上品さをまとうことができるので、その点を意識してトレンド服を取り入れてみてくださいね。
イラスト、文・角佑宇子