女子を悩ます体の“冷え”。でも、実は“冷え” は体質ではなく、生活習慣によって積み重なったものなのです。
“冷え”を生み出す生活習慣をチェックしてみましょう。教えてくれたのは、医師の石原新菜先生とコンディショニングトレーナーの有吉与志恵さんです。
起きてすぐ冷たい水を飲む。
「冷たい飲み物を摂ることは、単純に体温を下げるうえ、水分を摂りすぎることがむくみの原因にも。必要以上に飲まないこと」(石原先生)
朝食はフルーツとサラダ。
「南国の果物も生野菜も体を冷やします。スムージーも食材によっては冷えの原因に」(有吉さん)
ストッキングとパンプスで出勤。
「足を圧迫するような見栄え重視のヒール靴は、血液の循環を悪くします。足首は温めの要所。守りが手薄になるスタイルは避けて」(石原先生)
ランチはカレー。
「温かいカレーは一見体を温めそうに思えますが、南国の料理は体温を下げる“陰性食品”が多く、カレーもそのひとつ。要注意」(石原先生)
おやつは、コーヒーとスイーツ。
「南方が産地で、カフェインの入っているコーヒーは体を冷やします。また、スイーツに含まれる糖質も体温低下につながります」(有吉さん)
お風呂はシャワー派。
「深部体温を上げるには、39~40℃のお湯に浸かることが有効。夏でも空調で体は冷えているので365 日お風呂を習慣に」(有吉さん)
SNSチェックでだらだら夜更かし。
「寝る前にスマホを見続けていると自律神経のバランスが乱れます。夜更かしで睡眠不足になることも併せて冷えの原因に」(石原先生)
石原新菜先生 医師。イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などにより診療、治療にあたっている。『「冷え」をとれば9割治る!』(海竜社)など著書多数。
有吉与志恵さん コンディショニングトレーナー。独自で開発した「コンディショニングメソッド」により、高齢者から現役アスリートまで、幅広い層を指導。講演会でも活躍。
※『anan』2017年12月20日号より。イラスト・小迎裕美子 文・安田光絵
(by anan編集部)