ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「SoftBank on LINE」が発表された。ユーザーから喜びの声があがる一方、加藤浩次は「本末転倒になってきてる」と疑問が…
タレントの加藤浩次が23日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演。NTTドコモが「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクが「SoftBank on LINE」など各社が出している料金プランを紹介する場面で、「本末転倒になってきている」と疑問を呈する一幕があった。
■2社が同じ金額
3日、データ容量20GBで5分まで通話無料で月額2,980円の「ahamo」をドコモが発表し、ツイッター上で「神プラン」と大きな話題に。それを追うかのようにソフトバンクも22日、同じく20GBで通話5分無料の「SoftBank on LINE」を月額2,980円で提供すると発表した。
「ahamo」は海外82の国・地域で使用可、「SoftBank on LINE」はLINE使い放題と違いはあるものの、多くの利用者が気にするだろう「データ容量」「無料通話時間」「月額料金」は並んでいる状態だ。KDDIも来年1月に発表予定のようで、2社に対抗するため同じようなプランになることが予想される。
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■この状況に「本末転倒」と疑問
このことについて、ハリセンボンの近藤春菜は、スマートフォンを安く使用することは「消費者としてはありがたい」としつつも、「(各社の料金が)また動かなくなるのかな」とコメント。大手3社の寡占状態が問題視される中、今回のソフトバンクの「SoftBank on LINE」発表によって、むしろ強固なものになったともいえるだろう。
加藤も「僕ちょっと『あれ〜?』と思ってるのは…」と切り出す。「資金力のある3社がここまで値段を下げてしまうと、結局、値段を下げたうえでの寡占になってて、他の低価格の携帯会社が外に追いやられるというか、立ち行かなくなる現状もあって、元々言っていた話と本末転倒になってきているような気もする」と疑問を呈した。
■「格安スマホから乗り換える」の声も…
楽天なども市場に参入しているが、ドコモ、ソフトバンクの中容量プランによって大ダメージを受けたことは間違いないだろう。実際、「ahamo」「SoftBank on LINE」が発表されたときに「格安スマホから乗り換える」といった声も少なくなかった。
評論家の宮崎哲弥氏も「加藤さんのおっしゃるとおり」と共感し、「将来的に言うならば、本当にこの寡占状態が続くのであれば、段々この価格が上がっていく可能性もあるわけですから、やっぱり市場を開放していろいろな業態の人たちがスマホ事業に参入してくるっていうのを作らなければならなかった」とコメントした。
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■「どこにも動きが生まれないんじゃないの?」
各社さまざま特典がある状況で何を選択するかが重要だが、「ただね、正直に言わせてもらいますよ」と加藤。「この料金プラン見て、『じゃあ今のままでいいや』って思っちゃうんですよ。携帯会社を変えずに中容量にしようかなって感じ。結果、どこにも動きが生まれないんじゃないの? って思っちゃう。(価格が)同じだから」と本音を明かす。
これに、専門家の石川温氏が「(大手3社は)動いてほしくないのであえて同じ金額に設定しているところはあります」と解説すると、加藤は「おっとっと…。じゃあ動こうか!」と笑いを誘った。
(文/しらべぇ編集部・二宮 新一)