ストイックなイメージのグルテンフリー。正直、楽ではないけど、普段の食生活を見直したい人にはうってつけ。小麦を断って、カラダをリセット!
痩せるだけでなく、あらゆる不調改善にも。
朝はパン、昼はパスタ、夜はビールとラーメン。何気な~く、こんな食生活を送っていることありませんか? これは確実にグルテンの摂りすぎで、知らず知らずのうちに太りやすいカラダになっている可能性が高いと、医学博士の白澤卓二さん。
「グルテンとは、小麦に含まれている粘り気のあるタンパク質のこと。このグルテンに、食べれば食べるほどもっと欲しくなる中毒性があることが近年の研究でわかったのです。また小麦は、お米に比べて消化・吸収が早いため、すぐにお腹がすくという欠点も。だから小麦を抜くだけで、食欲増進を抑えることができるので、ダイエットに向いているんです」
それ以外に、カラダにさまざまな良い効果をもたらすことも。
「慢性疲労や頭痛、集中力が続かないなど、原因不明の不調が改善される場合も。またグルテンは、腸で適切に消化・吸収できないので、腸管に炎症を起こす原因にも。だから、グルテンフリー生活を続けると、腸内環境が整い、便秘解消にもなります」
理想の食事例をご紹介。
【 主食 】玄米ごはん
「麺の代わりとなる主食はごはん。しかし精製された白米は、ほとんどが糖質で、ビタミンやミネラル、食物繊維などカラダに良い成分が失われているので、栄養豊富な玄米ごはんがおすすめ」。麺は同じ麺でも、フォーやビーフンなど、米粉が原料の麺なら食べてもOK。
【 主菜 】焼き魚
「カラダをつくる元になる魚、肉のタンパク質をしっかり摂ること。どちらかに偏らないようにまんべんなく取り入れるとよいです」(白澤さん)。肉は脂肪の少ない部位、魚は天然ものを選ぶこと。天ぷらやから揚げにはせず、シンプルに焼いて食べるのが基本。
【 副菜 】ほうれん草のおひたし、納豆、すまし汁
ビタミンや食物繊維を含む野菜は、毎食たっぷり摂ること。オーガニックならなお良し。「大豆食品は、大豆グルテンによりアレルギーを起こす場合もあるので、発酵させた納豆や味噌はOKですが、豆腐や豆乳などは注意が必要です」。汁物は、すまし汁か味噌汁を。
白澤卓二さん 医学博士、白澤抗加齢医学研究所所長。近著に『「幸せだった」といって死ぬために 100歳時代の食べ方・生き方』。
※2018年2月7日号より。写真・市原慶子 料理作製・浅野まみこ 文・鈴木恵美
(by anan編集部)