場所をとる掃除機やこまごました電池など、生活する上で必要な日用品は大きさも形もさまざま。これらの雑多なモノがきちんと片付かないと、リビングがどんどん荒れてしまいます。そこで、美しく使いやすい収納グッズを生み出すデザイナー・TUULIさんに、自宅で実践する「楽にきれいを保つ」収納を学びましょう。
使用頻度でしまう場所を決める
リビングでよく使う日用品は、LDKの扉近くのクローゼットにひとまとめ。ポイントは使用頻度に適した収納場所を決めること。例えば、掃除機は、手を伸ばすだけでさっと取り出せる下段が定位置です。中段には電池や充電グッズなど比較的よく使うものを。こまごましたモノは引き出しに入れて、ひと目でどこに何があるか把握できるよう、目線より下の位置に。使用頻度が低い取扱説明書などは、多少取り出しにくくても問題ない上段に。
スペースに余裕をもたせることも重要です。つめこみすぎると出し入れが億劫になり、手に取るのはもちろん、元に戻すという動作のハードルも上がってしまいます。余白がある=片付けやすい、を意識して収納しましょう。ここからは、日用品のモノ別に収納方法をご紹介します。
使わないともったいない!クローゼットの扉裏
扉の裏にフックやワイヤーバスケットを取り付ければ、使い勝手のいい収納スペースに。ハンディモップや粘着クリーナー、洗剤、シートなどの掃除グッズがワンアクションで手に取れるようになります。フックやバスケットをネジで止めるときは、収納するモノが棚板にあたらないように注意しましょう。
こまごましたモノは引き出しに、セットで使うモノはボックスに
電池やケーブルなどのこまごましたモノは、引き出しに収納。アイテムごとにボックスで仕切れば、見た目もすっきり、管理もスムーズに。それぞれのスペースをきちんとつくることで、増えすぎ防止にもなります。引き出しには必ずネームタグをつけて、さらにわかりやすくしましょう。
日用品の収納は、色を抑えることもポイントのひとつ。白や黒などのモノトーンで揃えると、雑多な印象が薄れ、より美しく整理整頓できます。
白いボックスにはアイロン、スプレー、当て布など、アイロンかけに必要なものをまとめています。持ち運んで使うモノは、ひとつの収納ボックスに集約するのがおすすめ。取り出す手間も一度ですみ、戻すときもさっと棚に置くだけで片付けが完了。「一緒に使うモノはセットにする」がスムーズな収納の秘訣です。形状が異なるモノが無理なく収まるケースは、TUULIさんによるデザイン。立てて収納することでクローゼットがより使いやすくなります。
mon・o・tone
厚型A4ブック型ケース(ホワイト)
1,200円(税込)
書類や仕事グッズは用途ごとに「色」で仕分け
書類や見本帳、梱包用品など仕事まわりの雑多なモノは、リビング奥のローボードにひとまとめ。収納家具は、今後もモノがあふれることのない過不足ないサイズで、なかのモノを隠せる扉つきという基準でセレクトしています。壁や床にすんなりとなじむ白色で高さがないため、圧迫感もありません。
扉を開けると、棚ごとに違う色があらわれます。薄茶のクラフトボックスにはカタログ、白いボックス&バインダーには書類とデザインの見本帳、グレーのバインダーにはレターセット、黒いボックスには梱包用品というように、用途ごとに収納グッズの色を変えています。戻す場所を明確にすることで、片付けが苦手な人も、部屋が散らかりにくくなります。
mon・o・tone
miniブック型ケース(ホワイト)550円(税込)
ストーン A4・30穴 リングバインダー 1,950円(税込)
A5ブック型ケース(ブラック)650円(税込)
疲れて家に帰ってきても、部屋が片付いていれば、それだけでうれしい気分に。がんばらなくてもすっきり美しい部屋がキープできる、そんなTUULIさんの収納アイデアを取り入れてみませんか?
photo / TUULI
TUULI