松本市美術館で開催中の『草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて』に行ってきました。草間さんの生誕地で開かれるということで注目を集めている特別な展覧会、その見どころ&楽しみ方をご紹介します!
松本が草間ワールドに変身!
【女子的アートナビ】vol. 103
新宿から特急スーパーあずさに乗り約2時間半、JR松本駅を出ると街のあちこちで草間さんのシンボル「赤い水玉」が出迎えてくれます。松本市美術館には駅からバスでも徒歩でも行けますが、以前松本に住んでいたことのある筆者は徒歩を選択。ゆっくり歩いても15分ほどで到着します。
松本市美術館に着きました。建物にも水玉や作品のキャラクターたちがいっぱい! 入り口前のエリアでは、草間さんの野外彫刻《幻の華》も見ることができます。
この美術館では、今まで草間さんの大規模個展が2回開かれていますが、いずれも巡回展でした。3回目となる今回の『草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて』は、松本だけで開催される完全オリジナルの特別展。生誕の地である特徴を最大限に生かし、日本初公開となるミラールーム作品をはじめ、松本時代の貴重な絵画から最新作まで約180点を紹介。日本を代表するアーティスト・草間彌生の集大成となる展示になっています。
松本時代の作品は超必見!
まず3階の第1会場では体験型のインスタレーションからスタート。空間全体に水玉が散りばめられた作品《I’m Here, but Nothing》やシャンデリアを使ったミラールーム《傷みのシャンデリア》など幻想的な作品が続き、一気に草間ワールドに引き込まれます。続いて、子供時代のパステル画などが展示。制作年で一番古いのは1934年ごろ、なんと5歳のころに描いたものでした。
特に感動したのが、1950年代初期に描かれた作品群。パステルやインクを使った作品から本格的な油彩画まで展示され、アーティストの原点となるような作品も見ることができます。
最新作は撮影もできる!
続いて2階の展示室へ。入り口近くには立体作品《真夜中に咲く花》が展示されています(こちらは撮影OK)。そして第2会場最初の展示室では、《天国への梯子(はしご)》や《ゴッド・ハート》などライトを効果的に使った幻想的な作品を見ることができます。
さらに大きな展示室に入ると、「わが永遠の魂」68点が壁一面にずらりと並んでいます。これらは現在も草間さんが描き続けている最新シリーズ。見ごたえ抜群で写真撮影もOKです。最後に、日本初公開のミラールーム《南瓜へのつきることのない愛のすべて》が登場。鏡に覆われた小部屋のなかに20秒間入り、無限のカボチャワールドを体感できます。
人気のYAYOIちゃんプラッシュで遊ぶ!
ところで、2017年の草間彌生展(国立新美術館)で大ヒットした人形「YAYOIちゃんプラッシュ」が松本でも登場しています。この新・YAYOIちゃんプラッシュ(松本限定版、税込み1,200円)は松本市美術館のミュージアムショップで買えるのですが、すぐに売り切れてしまう大人気商品。私が松本に訪れたのは、展覧会が開幕して約1週間たったころでしたが、このときすでに売り切れ・入荷待ち状態でした。
幸い、私は人形付きチケットを事前に購入していたので、受付でチケットと引き換えに人形をゲット。YAYOIちゃんと一緒に展示会場を回ることができました。
それでは、インスタグラムの「#やよいちゃんプラッシュ」に投稿されている写真をまねて、私も人形で遊んでみます。まずは館内の撮影可能スポットで記念に一枚。うしろに見えるのは、作品《ヤヨイちゃん、トコトン》の一部です。
次は、松本市美術館に併設されているレストラン、『ビストロサンチーム』で展覧会記念メニューと一緒に撮影。かぼちゃのキッシュ(サラダ・パン付き 税込み1,080円)、おいしかったです。
こちらは、松本市美術館の近くにある「イオンモール松本」で展示中の《宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ》。この作品は無料で見ることができますよ。
さらに、私の大好きなケーキショップ『5HORN』の松本パルコ店で展覧会開催記念スイーツ「スクエアドット―赤と白ー」(税込み980円)を食べてきました。赤い水玉がとってもキュートで食べるのがもったいないくらい、かわいいプレートでした。
展覧会は7月22日まで開催。春の松本で濃厚な草間ワールドをぜひ体感してみてくださいね!