「最近食べ過ぎかも」、「運動不足かも」と感じながらも何もせず過ごしていると「いつの間にか体重が増えていた!」なんて事態を招きかねません。でも、慌ててダイエットに取り組んだところでなかなか成果に結びつかないこともあります。そこで、そんなダイエットの強力なサポート役にしたい【スーパー野菜】の1つが「豆苗」です。
|いま話題の「豆苗ダイエット」とは?
いま話題の「豆苗ダイエット」とは、普段十分な量を摂ることが難しい野菜を、いつでも手に入りやすく栄養豊富な「豆苗」で意識的に摂取することがポイントのダイエット法。
実践者の中には運動に加えて日々の食事に腹持ちの良い「豆苗サラダ」を採り入れて空腹感を抑えることで“4ヶ月で14kgの減量に成功”したり、日々の食卓に「豆苗スープ」をメニューに加えて“3ヶ月で15kgの減量に成功”したり、週3〜4回のペースで豆苗を食事に採り入れることで“半年で5kgの減量に成功”したりなど、ダイエット成功事例が多く報告されています。
|普段不足しがちな栄養素を「豆苗」で補う
そんなダイエットの強力なサポート役となる「豆苗」。そのダイエット面での魅力について野菜ソムリエで内科医の関 由佳先生(以下、関先生)が挙げてくれたのが、
・50gで女性にうれしい栄養素の7割を摂取できる
さまざまな栄養素をバランス良く含んでいる「豆苗」は50gで成人女性が1食で摂るべきビタミンKを十分に、ビタミンA、葉酸、ビタミンCの7割以上を摂取できます。
・栄養値は、豆と緑色葉物野菜のいいとこ取り
えんどう豆の若菜である「豆苗」は、「豆」と「緑色葉物野菜」の両方の栄養を合わせ持っていて、豆に多く含まれるタンパク質やビタミンB1、ビタミンB2を小松菜よりも2割以上多く含んでいます。
・代謝を上げて、燃焼促進してくれる
ビタミンB群は代謝を上げる働きがあり、糖質や脂質、タンパク質を燃やすために不可欠な栄養素とされていますが、「豆苗」はそのビタミンB群が豊富に含まれていて、さらに食物繊維を多く含むので、腸内細菌のバランスを改善し、有害物質の発生によるエネルギー代謝の低下を防ぐ効果も期待できます。
・100gあたりの糖質量が“わずか1g”
ダイエット時に糖質の摂取量を気にする方も少なくないと思いますが、「豆苗」は100gあたりの糖質量が“わずか1g”と低糖質のため、ダイエット中でも積極的に食べられます。
の4つになります。また、「栄養価が豊富で価格が安定していてスーパーで手に入れやすい豆苗は再生栽培(リボーンベジタブル、略してリボベジ)も楽しめるのも魅力」とのことで、ダイエットがなかなか続かない方も自然と継続しやすいのも特徴と言えるでしょう。
|「豆苗ダイエット」のはじめかた
「豆苗ダイエット」のはじめかたはとても簡単。1ヶ月間、1日あたり50g〜100gを目安に豆苗を調理して食べるだけでOKです。「豆苗はクセがなく、また生でも食べられるため、どんな食材と合わせてもおいしくいただけます」と言う関先生おすすめの食べ方が「豆苗のお味噌汁」。できあがったお味噌汁に切った豆苗を入れるだけで必須アミノ酸9種類をすべて含む味噌との相乗効果で「栄養効果は2倍にも3倍にもなる」と言います。
また、関先生が挙げてくれたおすすめの組み合わせが「豆苗×発酵食品(キムチ、納豆など)」、「豆苗×良質な油(アボカド・ナッツ・オリーブなど)」の2つ。「豆苗×発酵食品」は食物繊維と発酵食品のダブル効果で腸内環境がさらに整うとのことで、「豆苗×良質な油」は良質な油と一緒に摂取するとβカロテンなどの「豆苗」の栄養素の吸収率がアップするとのことです。
ただし、豆苗ばかりを食べるのではなく、「あくまで普段摂取するのが難しい野菜の栄養素を補うこと」を目的に実践してみてくださいね。
<監修:野菜ソムリエ/味噌ソムリエ/内科医 関由佳先生>
専門は予防医学、栄養療法。ダイエット外来や糖尿病治療にそのメソッドを応用しオーダーメイドの栄養指導や「ゆるゆる糖質オフダイエット」(主婦の友社)や「毎日食べたい!腸活みそレシピ」(海竜社)を出版。