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話題沸騰! ドラマ『13の理由』のキャストが語る “観るべき理由” とは?

いまや多くの人の日常生活に浸透している動画配信サービス。映画顔負けのクオリティで各社がオリジナル作品を発表し、しのぎを削っていますが、昨年アメリカで社会現象にもなったドラマといえば、Netflixの『13の理由』。待望のシーズン2がついに5月18日よりスタートしますが、配信直前でテンションが高まるなか、あの主要キャストに直撃してきました。それは……。

ディラン・ミネット&アリーシャ・ボー!

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【映画、ときどき私】 vol. 163

本作は、女子高生ハンナが自らの命を絶ってしまうという衝撃の幕開けから始まる話題のドラマ。2017年には世界でもっともツイートされた作品になるほど、大きな物議を醸しています。現代の若者が抱える人間関係における苦悩やSNSの恐怖などが赤裸々に描かれており、「一度見だしたら止まらない」とイッキ見する中毒者が続出中!

そんななか今回お話を聞いたのは、ハンナに想いを寄せ、死の真相を追い求めようとする主人公のクレイを演じたディラン(写真・左)とハンナのかつての親友でジェシカ役のアリーシャ(写真・右)。物語には欠かすことのできない重要な役割をそれぞれが担っています。

そこで、さらなる話題となること間違いなしのシーズン2を目前に控え、気になる舞台裏や本シリーズの見どころについて語ってもらいました。

世界中で記録的な大ヒットとなり、いろいろな反響を感じたと思いますが、本作に出演したことで変わったことは?

アリーシャ 個人的には仕事のうえでも大きく私を変えてくれたシリーズだし、インスピレーションを与えてくれるような人ともたくさん会うこともできたわ。だから、そういう意味でも、人間として成熟していく助けにもなった作品といえるわね。特にこの2年は、ジェシカという役を通して、女性の権利についてもたくさんのことを学んだわ。

ディラン 僕もこんな素晴らしい作品に関わることができて、本当にうれしく思っているんだ。多くのことを学ぶこともできたし、この作品に込められている社会的なテーマに対して、自分の意見がより研ぎ澄まされてきたようにも感じているよ。

あと、役者というのは、世界をよりよくしたりとか、誰かの命を救ったりとか、そういう仕事ではないというのがそれまでの認識だったんだ。でも、この作品を通して、少しでも世界をよくできたり、人の命さえも救えるようなプロジェクトもあるんだということを初めて知ったよ。本当にまれな経験ではあると思うけど、エンターテインメントの持つ力というものを再認識することができたんだ。

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作品を観ていると、誰もがクレイと同じ気持ちで心を揺さぶられ、いつの間にか隣にいるかのような感覚にさえ陥ってしまうはず。そんなふうにこの世界観にどんどんと引き込まれていってしまうのは、ディランの高い演技力があってこそ。

クレイとして繊細な表現が求められるなか、役作りで意識していたことは?

ディラン まずは、観客にリアルなひとりの人物であると感じてもらえるように演じること。そして、大切にしていた人を失ったという痛みが伝わるように心がけたよ。特にシーズン1では、視聴者がクレイを通してストーリーを経験していくところがあるから、みなさんが自分自身を投影でき、さらに共感できるようなキャラクターであることを大事にしていたんだ。

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いっぽうのジェシカは、ある出来事をきっかけに大きく変わってしまうキャラクター。エピソードが進んでいくにつれて、内面も外見も徐々に変化していく様子をアリーシャが見事に体現しているのも見どころ。

同じ女性としては、かなりつらい役どころだったと思いますが、演じるうえで難しかったことは?

アリーシャ 多くの女性、特に若い女性たちがジェシカの物語に自分を反映して見るところがあると思うから、私もとにかくリアルであることは一番気をつけたわ。そこは難しかったというよりは、一番の挑戦だったという方が近いかな。だから、毎日ナーバスになってしまって、重要だからこそ失敗したくないとずっと言い続けていたの。

それから、ジェシカは自分が受けたトラウマといろいろな形で向き合って、葛藤するんだけど、そのあたりを演じるのはやっぱりすごくつらかった。でも、彼女とともにその道のりを進まないといけなかったのは、気持ちのうえではまるでジェットコースターに乗っているみたいだったわ。

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今回、この作品でもっとも重要なアイテムといえば、やはりカセットテープ。ハンナが死を選んだ理由がそれぞれのカセットに吹き込まれており、それを基にストーリーが進んでいくのが、本作の大きな特徴となっています。

これだけデジタル化が進むなか、アナログなカセットテープを使うことで、生々しく感じられるのはハンナが残した最後の息遣い。そして、目に見えない録音データに比べてみても、受け取ったときの重みはハンナが抱えていていた苦悩の重みとかぶって見えるところでもあります。

劇中でのカセットの使い方はどのように感じましたか?

ディラン まず、カセットテープという “物” であるという部分がデジタルな音源とは違うと思うし、それを人から人へ渡すというのは、物だからこそより難しくなるんじゃないかな。そこには、ハンナの「そんなに簡単にはさせないわよ」という思いもあったのかもしれないよね。

あと、製作のブライアンが言っていたのは、タイムレスな資質をこの作品にもたらしたいということ。つまり、現代の物語なんだけど、80年代の懐かしいような感じも入れたかったということなんだ。そうすることで、いろいろな年齢層の方に見てもらえるようにもなっているから、そういう意味でのカセットでもあったと思っているよ。

とはいえ、おふたりの世代だとカセットテープにはなじみはないですよね?

ディラン そんなことないよ、僕はカセットを聴いて育ったよ!

アリーシャ 私もよ!

ディラン というのも、お母さんの車でカセットテープをよく聴いていたからね。でも、さすがにクレイみたいにウォークマンを使ったことはないけど(笑)。

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本作ではそのカセットをめぐって、キャラクターたちの心がざわめき、新たな騒動へと発展していくため、キャスト間にもつねに緊張感が走っていたはず。とはいえ、インスタなどを見ると、とにかく仲の良さそうなキャストたち。

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