体にあるすべての筋肉は骨につなぎとめられているというのが常識。でも唯一、例外なのが足首の奥深くにある「距骨」という骨。読み方は「キョコツ」。
「距骨はフット(足)とレッグ(脚)のつなぎ目で体の土台。全身の体重がそこに乗るのでズレやゆがみが生じやすいのです」
と言うのは、日本で初めて距骨に注目し、「距骨調整」を編み出した柔道整復師の志水剛志さん。
距骨はズレたりゆがんだりしても痛みを感じることはほとんどない。かといって自然に元の状態に戻ることもないという。
「そのゆがみをカバーしようと膝の位置がねじれたり、腰痛や首の不調を覚えるケースもあります。冷え症、下半身のむくみ、外反母趾の原因になることも」
だからこそ意識的に調整する必要があるというわけ。日々のケアでゆがみのリセットを。
距骨のゆがみは足首の柔軟性、安定性、運動性の3つのポイントでチェックすることができます。下のチェック法を試してみて。
【1】足首を5回、外に回す

柔軟性のチェック。立った姿勢で片足のかかとを床から引き上げる。親指を軸にして足首を5回外回し。ひっかかる部分があったら距骨がゆがんでいるかも。左右の足ともに行う。
【2】片足でつま先立ち

今度は安定性のチェック。椅子の背などに片手を添えて片足立ちになり、軸足のかかとを床から引き上げる。グラグラせずに5秒間安定して立てれば○。反対側でも行って。
【3】足指じゃんけん
最後は運動性のチェック。すべての指を丸めてグー、親指を他の4本指と離してチョキ、5本の指をすべて離してパー。頭で考えた通りに足の指を動かせる?

グー

チョキ
