神輿(みこし)が通り過ぎた後に落ちた⾦具をジュエリーとして新たに命を吹き込むブランド「KIPPU(きっぷ)」。伝統や技術を綿々と紡いできた江戸職人たちの丁寧な手仕事による、美しい文様や優しく輝く鍍金の魅力を実際に体感してみてはいかがでしょうか。
本物の神輿を作っている職⼈が手がける「KIPPU」
「KIPPU(きっぷ)」誕⽣のきっかけとなったのが、⽇本の祭りにあった⼀⾵景。神輿が通り過ぎた後に落ちた⾦具は、神様の乗り物の⼀部として宝物のように⼤切に扱われているそうです。
「KIPPU」は神輿に⽋かせない鍍⾦(めっき)加⼯を⾏う⽇本でも数少ない職⼈のいる「斎藤鍍⾦⼯場」と、浅草で江⼾時代より神輿の製造を⼿掛ける「宮本卯之助商店(みやもとうのすけしょうてん)」がタッグを組んで生み出されたジュエリーブランド。ここで取り扱われている作品はすべて実際に神輿を作っている職⼈たちの手によるもの。
リングやカフ、ネックレスをはじめとした全15種類のアイテムには、繁栄・無病息災・幸福など、さまざまな意味が込められた錺⾦具(かざりかなぐ)の美しい⽂様が描かれています。また、すべての商品に⾦属アレルギーの出にくいニッケルフリー加⼯が施されているので安心して楽しむことができますよ。
富と幸福の象徴とされる⿂の鱗モチーフのリング
「KIPPU」のジュエリーは職⼈がひとつひとつ鏨(たがね)を打ち、地⾦に細⼯を施して形成されています。⾊付けで使⽤されるオリジナルの鍍⾦は、⼿仕上げによりムラ感を出したというヴィンテージカラーを採⽤。江⼾の伝統技術と精神を受け継ぐ職⼈たちの手により、神輿の装飾に使われる錺⾦具が美しいジュエリーへと仕⽴てられているのです。
まず最初にご紹介するのは、奈良時代に⽇本に伝わった⿂の鱗が由来ともいわれる⽂様がモチーフとなったリング。⿂は古来より川を伝わり幸運を招くという⾔い伝えがあり、富と幸福の象徴とされています。日常のカジュアルな雰囲気にも溶け込めるデザインなので、毎日身につけて幸運を手にしてくださいね。
魚子(ななこ) リング
7,200円(税込)
サイズ:F(9号〜15号相当)
縦幅:5mm
無病息災や邪気払いなどの意味が込められたネックレス
続いてご紹介するのは⼑や神輿、寺院の装飾などで古来より使われている菊の⽂様がモチーフとなったネックレス。奈良時代頃に中国から伝えられたといわれる菊は⻑寿を象徴するとともに、無病息災や邪気払い、⼼⾝の安定などのさまざまな意味が込められているとされます。ペンダントヘッドのデザインは、ひし形や星型をイメージさせるシャープな印象でクールな首元を演出。身にふりかかるあらゆるトラブルをおしゃれに退散してみませんか。
菊石目(きくいしめ) ネックレス
9,800円(税込)
チャームサイズ:縦1.8cm×横1.5cm
チェーン長さ: 40cm
カラー:ライトゴールド/ビンテージゴールド/ビンテージシルバー
繁栄・⻑寿へと導くといわれる唐草文様のカフ
最後にご紹介するのは、蔓草の茎や葉が絡み合って曲線を描く⽂様がモチーフとなったカフ。つるが途切れることなく⼒強く伸びていくことから、「繁栄・⻑寿」などの意味を持つといわれている⽂様です。サイズはS・M・Lの3タイプ。コーディネートを選ばないシンプルデザインなので、写真のように重ねづけして楽しむのもおすすめですよ。2つ身につければ得られる効果も2倍?!
唐草(からくさ) Sカフ
9,800円(税込)
サイズ:43mm×60mm
縦幅:13mm
手首入り口:30mm
カラー:ライトゴールド/ビンテージゴールド/ビンテージシルバー
※ほか、M・Lサイズもあります。
美しい⽂様や鍍⾦の魅⼒を実際に体感できるチャンス
今回ご紹介した全作品は、「KIPPU」オンラインショップにて購入することができます。また、昨年から今年にかけて楽しみにしていたお祭りが開催されず寂しい思いをしている⼈たちのために、3月19日(⾦)〜3月22日(⽉)の間に東京・蔵前で展⽰発表会「- Unveiling First Collection -」を開催するそうなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
photo / KIPPU
KIPPU(きっぷ)
KIPPU - Unveiling First Collection -
会期:2021年3月19日(金)~3月22日(月)
開催時間:12:00〜18:00(最終日は17:00まで)
会場:iwao gallery
住所:東京都台東区蔵前2-1-27 2F 御蔵前通り
※新型コロナウイルス感染症予防の観点から本展では予約受付が必要なため、下記ウェブサイトよりご予約をお願いいたします。