結婚式などでご祝儀を包む「袱紗」をモチーフにしたお財布を制作している「所作(しょさ)」。一枚の本革を折りたたんで組み立てていくことで、縫い目のないスマートなデザインのアイテムが生み出されています。お祝いを丁寧に扱うという、相手を思いやる日本の美しい礼法を落とし込んだお財布たちをどうぞご覧ください。
お祝いを包む日本ならではの心を表現したお財布
「所作(しょさ)」は、ご祝儀を包む「袱紗」をモチーフにした本革のアイテムを制作しているブランド。お祝いを丁寧に扱うという日本人らしいその行為(=所作)の美しさを、日常でももっと感じられたらという思いから、プロダクトが展開されています。
伝統の礼法である「折形」の、紙が重なるディテールをデザイン
実は所作のロングウォレットを、わたしも現在使用しています。お財布全体をくるりと包んでいるふたをあけてみると、中身はまるで折り紙のように革が重なっています。これは、日本に古くから伝わる贈答品を包む礼法の「折形」を落とし込んだデザイン。お祝いを汚さないようにと相手を思いやる心を表現しています。
また、使用しているのは丹念に手間をかけてなめされた日本製の革。複雑にカットした一枚を折って組み立て、最後に一点のみをボルト&ナットで留めてあるだけの、縫い目が一切ないシンプルなつくりとなっています。
折りたたまれている中のふたをめくると、小銭やカードの収納場所が現れます。小銭入れにはマチが付いているので、収納力も取り出しやすさも満点。カード収納の部分にはスリット(切れ込み)が8つついているので種類別にしまうことができるほか、カードをまとめて入れられる大きなカードポケットもついています。初めて手に取った時は、一枚の革でできているとは思えない複雑な構造に思わず感動してしまいました。
所作ロングウォレット/各20,000円~(税込)
ショートウォレットにも所作ならではのデザインが
ロングウォレットのほかにも、興味をそそられるプロダクトが盛りだくさん。こちらの二つ折りのショートウォレットも所作ならではの構造になっていて、小銭やカードをコンパクトに収納できるように作られています。カード収納用のスリットは6つで、2箇所あるうちの片方にはカードの柄を隠してくれるカバー付き。クレジットカードや免許証など、あまり見られたくないカードをしまう際も安心です。小銭入れは、お財布を折りたたんだ時にカードを入れた部分と小銭を入れた部分が重ならないように計算された位置につけられているのだそう。閉じている時も使っている時もスマートな印象を与えてくれます。
所作ショートウォレット2.0/15,000円~(税込)
名刺交換の動作をスマートにしてくれるカードケースもおすすめ
お財布以外におすすめなのがこちらのカードケース。お財布同様折りたたまれたデザインに上品な風情があり、名刺交換のシーンで話題になりそう。カードを入れる部分は2箇所ついているので、自分の名刺と頂いた名刺をきちんと分けて収納でき、名刺を取り出す動作をスマートに見せてくれます。
カードケース/8,000円~(税込)
日本の風情を感じ、いつまでも大切にしたくなるお財布です
シンプルなワンカラーのもの以外にも、孔雀色のカラーリングやドット柄の型押しがされたものなど、さまざまなデザインでお財布が作られています。デザインだけではなく、使用している革の種類もアイテムによってさまざま。たまに所作のお財布を使用している方と出会うことがありますが、色や柄、質感がかぶったことはありません。そしてどの方もお手入れを丁寧にしつつ、革ならではの経年変化も楽しみながら使用しているのが印象的です。それは、日本らしい風情を纏った所作のデザインが、その美しさをいつまでも大切にしていきたいと強く思わせてくれるからなのかもしれません。あなたも、数あるプロダクトの中から生活に寄り添うようなお気に入りの一点をぜひ見つけてください。
photo / No,No,Yes!
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