美容・健康に関する資格を8個保有するライター&コラムニストharakoが、日々の生活で気軽に取り入れることができる美容情報をご紹介する連載です。第29回目は、髪の毛のお手入れ方法についてです。
キューティクルが剥がれると、髪の毛が老けて見える……?
【ちょこっと美容マメ知識】vol. 29
毛が細くなったり艶がなくなったりと、「髪の毛」にも年齢サインが現れます。毎日忙しく過ごしていると、髪の毛まで気にしてられないよ!と思いがちですが、少しの工夫で髪の毛がよみがえるかもしれません。
そこで今回は、髪の毛の艶やハリを作る「キューティクル」にダメージを与えてしまう日々の習慣をご紹介します。
注意1:お風呂で髪の毛をいきなり濡らすのはNG!
暑い時期は、三つ編みやお団子などアップスタイルにしている方も多いことでしょう。疲れて帰ってくると、髪の毛をほどいてそのままシャワーで濡らしたくなりますが、ちょっとストップです。
キューティクルは、硬いタンパク質でできており、ウロコ状に重なり合って髪の毛のハリ(水分やタンパク質)を逃さないような構造になっています。そのウロコ状のキューティクルを剥がさないようにケアするのが理想です。
しかし、ほどいただけの髪の毛は、汗や頭皮から出る皮脂、空気中のホコリなどが混ざってベタついている可能性がありますし、特にヘアスプレーやワックスを使用している場合は、髪の毛が束状に固まっているかもしれません。その状態で髪の毛を洗い始めると、指に髪の毛が絡まってキューティクルが剥がれてしまいます。
それを防ぐためにも、髪をブラシでとかしてからシャワーで洗い流しましょう。束状の髪の毛ではなく、一度ブラシを通すことで、一本一本髪の毛の間に隙間ができて指通りが良くなり、髪の毛が絡まらなくなります。結果的に、キューティクルを守ることに繋がるのです。
Point☆ちょこっと美容マメ知識
サラサラに髪の毛をとかしてから、洗い流そう!
注意2:お風呂上がりにゴシゴシと擦るタオルドライはNG!
お次は、お風呂上がりに髪の毛をタオルドライするシーン。素早く乾かしたいからと、タオルで髪の毛をバサバサと擦っていませんか?
髪の毛の表面にあるキューティクルは、非常に薄く摩擦に弱いため、擦り合わせるように髪を乾かすのは控えたほうが良いでしょう。「注意1」でもご紹介しましたが、キューティクルはウロコ状に重なり合ってできています。“魚のウロコ剥がし” をイメージしていただくと分かりやすいと思いますが、ベリベリと強く擦るとウロコが飛び散りますよね(魚もウロコで体を守っています)。
髪の毛の艶やハリを保っているキューティクルがポロポロと剥がれてしまうと、パサついた印象に見えてしまいます。そこでオススメは、髪の毛を擦り合わせるではなく、タオルで挟んでポンポンと叩きながら、タオルに水分を移すイメージで乾かすこと。さらに “地肌を拭く” ようにタオルで頭皮を揉み込むと素早く乾くので意識してみてくださいね。
Point☆ちょこっと美容マメ知識
髪の毛を擦るより地肌を揉み込んで!
注意3:頭皮に密着ドライヤーはNG!
最後は、髪の毛を乾かす時のドライヤーの位置についてです。髪の毛が半分湿ったままの状態だとキューティクルがダメージを受けやすく、また頭皮のかゆみやフケが出やすくなるので、しっかり乾かすのが理想ですが、ドライヤーの熱風を至近距離から髪の毛に当てすぎるのは控えたほうが良いです。
なぜなら、キューティクルの主成分であるタンパク質は、熱に弱いからです。本来なら、毛先に向かって硬いキューティクルが整っているはずなのですが、必要以上の熱を加え続けてしまうとキューティクルが本来の形を保つことができずにめくれ上がってしまうのです。
そのため、なるべくタオルで髪の毛の水気を取ることと、ドライヤーは10cm以上離して使い、同じ場所に熱風が当たり続けないように工夫してみましょう。温度調節ができるドライヤーの場合は、ぬるめの風にしてみても良いですね。
Point☆ちょこっと美容マメ知識
熱くなりすぎたら、冷風でクールダウン!
髪の毛がふんわりと艶っぽく仕上がるには、「キューティクル」が命です。上記の3つを覚えたら、いつものお風呂タイムに取り入れるだけ。ぜひ、ひと工夫してツヤツヤの髪の毛を手に入れましょう。
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