「お金には無頓着」という大泉洋さんが、お金にまつわるキホンのクイズにチャレンジ! クイズの正解とともに、自分の大切なお金をどうしたら守ることができるのか、ファイナンシャルプランナー・前田晃介さんが解説。
大泉さんは何問正解できる? お金にまつわるキホンのクイズ。
Q1.生活費30万円を現金払いからキャッシュレス(還元率1%とする)にすると、10年間でどれくらい得?
A.18万円
B.36万円
C.52万円
大泉:なになになに? 生活費30万円っていうことは、月30万円っていうことですか? それを10年間? ええええ~!? わかんないですね。どんだけ得するんだ。52万円も得するんだったら嬉しいなぁ。そんなになる? でも10年ですからね。じゃあC!
【答え:B】30万円の生活費をキャッシュレスにすると10年間で36万円の得。
前田:Cの52万円ではありません。正解はBの36万円でした。
大泉:そうですか~。でも、現金からキャッシュレスにするだけで、10年間で36万円も得するなら、いいですよね。
前田:キャッシュレスの方法は、クレジットカードやQRコード決済など、いろいろあります。
大泉:だから僕も妻に、「固定費とかカード払いにすればポイントがついていいのに」ってさんざん言われていますけど、いかんせん面倒くさいんです。僕、面倒くさいだけで生きていますから(笑)。
前田:大泉さんは、もともとお金に無頓着だったんですか?
大泉:テレビではよく「金だ、金だ」なんて言っていますけど、実はあまり気にしていないというか。お金は基本、使うよりも多く稼げばいいじゃないかって思っているタイプなんでね!(笑)
前田:お~(笑)。
大泉:でも、こういう機会にいろいろ教えていただけるのは、ありがたいことですね。
Q2.携帯電話を大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、2年間でどれくらい差が出る?
A.約4万円
B.約8万円
C.約12万円
大泉:え~!? 2年間でどれくらいの差が…。さすがにこれはそこまで大きくはないんじゃないですか。2年間ですよね。まあ、Aくらいでしょう。
【答え:C】携帯電話を格安SIMに替えると2年間で約12万円差が出る。
前田:Aの約4万円と答えていましたが、正解はCでした。
大泉:12万円も違うの? 2年間で!? すごいな…。
前田:大手キャリアとは、NTTドコモ、au、ソフトバンクのことですが、その3社の月額料金は1万円くらいの人が多いんです。それをワイモバイルやUQモバイルといった格安SIMに替えると、半額とかになります。使い方によっては3分の1程度になることも。
大泉:ありゃ。とはいえ、何か不便なことはないんですか?
前田:以前はネット環境が弱いといわれることもありましたが、そこはだいぶ改善されていますし、格安SIMは大手キャリアの回線の一部をレンタルしているので、ゲームでめちゃくちゃ通信速度が必要とかじゃない限り、遜色はないと思いますよ。
大泉:家族中の携帯代を僕が払っているけど、ちゃんと見たことなかったなぁ。でももしそれが半額とかになったら、大きいですよね。
前田:携帯料金は長期的に考えたら相当な額になりますからね。手続きとか最初は面倒かと思いますが、一度やってしまえば固定で安くなるので、ラクだしお得です。
Q3.ケガで入院。医療費が10万円でした。医療保険に入っていませんが、健康保険の適用で自己負担はいくらになるでしょう?
A.3万円
B.5万円
C.8万円
大泉:知らないっすわ~。健康保険の適用で自己負担…。どうでしたっけ。健康保険ってつまり国保か社会保険っていうことですか? あれ、どうだったっけな。Bくらいなんじゃないですか?
【答え:A】入院・医療費が10万円の場合、健康保険の適用で自己負担は3万円。
前田:大泉さんの答えはBの5万円でしたが、正解はAでした。
大泉:3万円でいいんですね。
前田:日本では国民皆保険制度が設けられていて、すべての人が社会保険か国民健康保険に加入することになっています。その保険の適用で、医療費の自己負担は、多くの人が3割に。
大泉:このクイズの問題文にある医療保険というのは?
前田:任意の保険です。ケガや病気で入院した時に1日5000円ほど給付される保険ですが、掛け金が月々2000~3000円と手軽なので、加入している人は多いと思います。ただ、そもそも国民皆保険制度で、入院しても3割負担で済みますし、医療費が高くなりすぎないように、ひと月の上限も設けられているので、医療保険に入っていなくても、ある程度きちんと貯蓄をしていれば賄えると思います。それでも心配な人に限り、医療保険を検討してみては。
大泉:貯蓄型の保険はどうなんでしょう?
前田:うーん。私たち個人がやっているのと同じ運用を、保険会社が代わりにやっているので、できることなら自分で運用したほうが、リターンは高くなります。
大泉:保険会社に任せているぶん、手数料が引かれると。
前田:そうなんです。たとえば今から10年以上前など、かなり金利が良かった時代に貯蓄型の保険を始めていれば、手数料がかかっても損と感じないほどお金が増えたと思います。でも、超低金利の今から始めるのは、個人的にはおすすめできないかな…。