あなたにとっての「優しさ」は、どんなものですか?
「あの人は優しい人だ」「優しい人が好きだな」 ポジティブな意味として使われることの多い、「優しさ」という言葉。
なんとなく理解している気はするけれど、優しいってなに? と聞かれると、うーんと答えに詰まってしまいます。
「優しい」とは、具体的にどんな行動をさすのでしょうか? 実際に自分が受けた、心に残る優しさを、fumumu取材班が聞いてきました。
①聞かない・言わない
「私が仕事でミスをして落ち込んでいたときに、なにも聞かずにいつも通り接してくれた同僚には本当に救われました。
けっこう大きなミスだったので、他の人は興味本位でいろいろ聞いてきたり、『やっちゃったね~』と笑われたりして…。話のネタにされている感じがして、さらに落ち込んでしまったんです。
その同僚だけは、無理に聞き出すこともせず、何気ない話をして気持ちを和ませてくれたんです。かつ、私が仕事の相談をしたら、真摯に聞いてくれて。こちらが話を切り出すまで待ってくれるのも、優しさのひとつなんだと思いました」(20代・女性)
②メリットがなくても…
「受験勉強で思うように結果が出ないときに、友達が一緒に勉強してくれたり、わからないところを親身に教えてくれて、その優しさに涙が出ました。私の勉強のスピードが遅れても、友達には正直関係ないじゃないですか。
私なんかより、自分の勉強に集中したほうがよかったかもしれないのに。自分にメリットがなくても、こちらを気遣ってくれたんだなって。
自分のメリットを考えてやさしくするのも、優しさのうちだと思うけど…。ずっと心に残るのは、私が友達にしてもらったみたいな、損得勘定がない優しさなんじゃないかと思います」(20代・女性)
③自分のいないところで…
「やさしいって、直接なにかをしてもらうことだけじゃないと思います。自分がいないところで、フォローしてもらっている場合もあるから。私も、職場の上司に、直接ではないやさしさをもらったことがありました。
仕事の覚えが悪くて、周りに迷惑をかけてばかりで、すごく落ち込んでいた時期があったんですよね。だけど、私がいないところで『あの子は努力家で、仕事を覚えようとしている最中だから、みんな色々フォローしてあげてね』と上司が言ってくれていたみたいで。
先輩にそのことを聞いたときは、なんて優しい人なんだろうと感動しました。自分が知らないところで、誰かの優しさをもらっている可能性もあると思いますよ」(20代・女性)
人の数だけ、「優しい」には種類があるのかもしれません。
だからこそ、自分に合った優しさをくれた人に対しては、しっかりとお礼を伝えていきたいですね。