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[中村アンの30代ファッション]大人のおしゃれを楽しむための4つのテーマ

連載「中村アンのハッピーモード」第5回のテーマは「30代の今、好きと素敵のありか」について。髪を切ってますます魅力的な中村アンさん。30代が今目指したい4つのファッションテーマを彼女と一緒に提案!

ジャケットの着こなしの可能性にワクワクしたい

「目上の人に会うときも、カジュアルに楽しみたいときも、ジャケットっていろんな使い方ができる。袖を通したとき仕立てのよさに感動するし、それをどんなスタイリングに合わせようかあれこれ考えると、ときめきが止まらない。もともと好きなアイテムですが、大人になってますますその魅力の虜に」

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パリの街角にいるおじさんみたいに、古風なリネンのセットアップを遠慮なく着くずして。ジャケットはコンパクトで着やすく、パンツのボリュームとのメリハリが洒落てる。ジャケット¥52800・Tシャツ¥12100・パンツ¥35200・肩にかけたカーディガン¥23100/アニエスベー(アニエスベー) バッグ¥58300/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ) 靴¥57200/フラッパーズ(ネブローニ)

肌を見せるときは潔く、背すじが伸びるように

「普段はラクな服が好きですが、ときどきはボディを意識する服を着ることで、いい緊張感を持っていたい。肌を出すときには潔く出したほうが、スッキリ見えると常々思っていて。ただし、それが下品にならないよう全身の「隠す」と「見せる」のバランスを計算できると、30代はカッコいいと思います」

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大きくあいた背中と、対照的にボリュームのある袖とのモダンなコントラストが、凜とした品格を宿す。奥行きのあるブラウンカラーは、肌のトーンから浮かず、なじみすぎず、落ち着いた大人の美しさを演出してくれる。ドレス¥244200・ピアス¥49500/ジルサンダージャパン(ジルサンダー)

「明日、着る?」と聞かれて「着る」と答えられる服を選ぶ

「服を買うとき、昔より、自分と対話する時間が増えました。本当に着るかを冷静に考えるように。ひとつの判断基準が「明日その服を着て街を歩いているイメージができるか」。いつかどこかで着るかもしれない服に安易に飛びつくよりも、自分らしくいられる毎日の服を大切に選びたい」

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フレンチシックの定番ボーダーニットを、着丈を短くして粋にアレンジ。短いというだけで大人の中に眠るピュアな部分を引き出してくれる。ハイウエストデニムとの相性も抜群。ニット¥53900/ブランドニュース(ルール ロジェット) デニム¥29700/サードマガジン(サードマガジン)

自分自身に好奇心を持つ

「ドラマの髪の短い役柄のオファーと自分の切りたいタイミングが重なり決断しました。髪を切って服を着るのがすごく楽しくなりました。同じ表情でも髪が違うと今までと違って見えるのが新鮮。私服にも合うし、分け目を変えたりタイトにしたりとアレンジもけっこうできるんです。

私は好奇心が旺盛なほうなので、新しく一歩を踏み出すのは、不安もあるけど、それも含めて変化は楽しい。わからなくて立ち止まったり、自分に飽きたりするとき、何かが変わっていく気配を感じると、それまでマンネリしていたものが、よくも悪くも前に動きだすんです。髪を切ったことで、違う景色が少し見え始めました。

でも、エイッと踏み出す前に、大人には助走も必要。今回は半年前から髪を切った自分を妄想したり、ウィッグで試したり、段々と準備をしていきました。仕事の場合は、一つひとつ心配事を解決していくことで、変化にポジティブでいられる。突破するのは自分次第だから。だけどプライベートの、たとえば恋愛なんかは、相手があることなのでそうはいかないんですよね(笑)」

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端正なメンズシャツのディテールを保ちながら、軽やかな素材と色合いで、とびきり心地よく仕上げたブラウス。いつだって見慣れたものを新しく変化させながら、ファッションはときめくほうへ動いていく。ブラウス¥63800(参考価格)/エンメ(キムヘキム) キャミソール/スタイリスト私物

撮影/赤尾昌則〈whiteSTOUT〉 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/中村アン 構成・原文/岩鼻早苗〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載

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