もう、感情に振り回されない。最強のお守りは、「自己肯定感」。まずはその定義からしっかりマスターして、「幸せ」と思える恋をしよう!
恋愛上手か否かの差は、「自己肯定感」の有無に!
自己肯定感とは、ありのままの自分を認めて肯定できる感覚のこと。自分の能力や価値を信じる「自信」や物事を前向きに捉える「プラス思考」とは違い、短所も含めてまるごと自分の存在を受け入れられるかがポイントに。
「多くの人が自分の短所は否定しがちですが、『できないこともある自分だけど、いいよね』と思えることが大切。“人間はもともと不完全な存在”だと理解できれば、自然と自己肯定感は上がります」
とは、恋愛のオンラインサロンを主宰するKanaさん。
自分を肯定することができないままでは「どうせ私は愛されない」と決めつけが強化され、嫉妬や束縛が激しくなったり、過度に尽くし、無理をしていい彼女を演じようとして失敗することも。
「ありのままの自分を否定する気持ちが、うまくいかない未来を引き寄せるのです。自分をまるごと認めることができれば次第に『私は愛される存在だ』という感覚が生まれ、プラスの引き寄せが始まります」(Kanaさん)
肯定以前の否定をやめるには、「ネガティブな感情と丁寧に向き合うことが重要」と、マインドトレーナーの田中よしこさんは話す。
「自分へのダメ出しは思考のクセが原因。なぜダメだと思う? できている部分もあるよね? 本当は何を求めている? と、冷静に自分と向き合い続けることで、思考のパターンが変わります。すると脳がマイナスばかりを見る回数が減り、少しずつありのままを受け入れられるようになります」
また、自己肯定感が高い人は「自分がしたいかどうか」を重視。
「だから失敗しても過度な否定には走りません。この『自分軸』が持てると、恋愛はもちろん人との関わりが好転します」(田中さん)
自己肯定感が高い人が愛される理由。
1、いつも機嫌がいいから、イキイキして感じが良い。
「ありのままを肯定できる人は、心が安定して余裕があります。ストレスを感じることも少なく活力にあふれています」(田中さん)。「他人の評価や世間体に惑わされることなく、セルフでご機嫌になれる人。いつもいいオーラを放って人を引き寄せます」(Kanaさん)
2、他者に対して寛容で、否定や束縛をしない。
「自己受容ができていると、人に対しても寛容になれます。どんな人や物事も、まずは肯定的に認めることができるのが強みです」(Kanaさん)。「否定されない安心感から相手は居心地が良く、信頼関係が生まれやすいです。束縛とも無縁です」(田中さん)
3、恋愛中心の生活ではなく、自立しているから魅力的。
「失敗したら…などと考えず、チャレンジ精神が旺盛。自分がやりたいことに没頭しているから輝いています」(田中さん)。「精神的に自立して充実した毎日を送り、恋愛に依存することが皆無です。男性が敬遠する“重い女”の対極にいます」(Kanaさん)
あなたは自己肯定できている? 次のテストでレベルを判定
次の項目のうち、当てはまるものにチェック!
□ひとりで決断するのがとても苦手。
□友だちが活躍していると落ち込む。
□意見を求められると困る。
□何をしても達成感や充実感が得られない。
□嫌われないように、我慢して相手に合わせることが多い。
□尽くしているのに振られる。
□恋人から毎日連絡がないと不安になる。
□告白されて好きでもない人と付き合ったことがある。
□恋人から頼みごとをされるとうれしい。
□恋人がいない自分はみじめだと思う。
チェックが2個以下:自己肯定感を持っています。
自分の存在を肯定的に捉え、心も行動も安定。
あなたは、いいところも悪いところも含めて「ありのままの自分」を受け入れることができている状態。物事を自分軸で考え、他人に依存したり影響されたりすることはほとんどないはず。ただし、恋愛や仕事などで大きなショックを受けた時、過去の傷に触れた時などに自己肯定感が下がることも。その場合は「今、私は自分に否定的になっているな」と客観視を心がけて。下の基礎トレーニングの「自分を励ます」も有効です。
チェックが3~5個:自己肯定感が揺らぎがち。
自分軸を持って自己肯定感アップを目指して。
自己肯定感がゼロではないけれど、他人の目が気になって我慢したり、流されたりすることが多いよう。とくに恋愛では些細なことから一気に自己否定に傾く危険性があるので注意しましょう。
日頃から「他人軸」を「自分軸」に戻すことを意識すると自己肯定感が上がっていきます。下の基礎トレーニングの「なんでもいいをやめる」を習慣にしていくことで、少しずつ自分を出せるようにも。
チェックが6個以上:自己肯定感がかなり低いかも…。
自己受容をして「ダメ出しの沼」から脱出。
自分へのダメ出しが止まらない、自分の気持ちややりたいことがわからない、生きづらさを感じる、そんな状態かもしれません。無理やり自分を好きになろうとするのではなく、まずは下の基礎トレーニングの「書き出す」を実践しましょう。気持ちや考えを視覚化し、自分を客観的に見つめることを続けていけば、「ダメな私は存在価値がない」という思考から「ダメな私でもいていい」「どんな私も私」と自己受容が進みます。
自己肯定感をベースアップ! 基礎トレーニング
書き出す。
1、ノートに自分の気持ちを書く
自分を客観視する力を養うために、何に対してどう思っているか書き出す。気持ちを整理して現実を見つめるだけでも大きな前進。
2、事実と自分の考えを分けて整理する
例えば「彼から連絡がこない」事実と「彼に嫌われたかも」という主観を分けて視覚化すると思い込みに気づき、心を切り替えられる。