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心が折れる瞬間とは? 心が折れたときの立ち直り方

◇心が折れやすい人と折れにくい人の差は?

「自分は誰のためにもなっていない」と感じている人は自分に失望しやすく、心が折れやすいといえます。反対に「自分は人からの求めにしっかり応じられている」といった感覚があれば、気持ちが前向きになり、心も折れにくくなります。

たとえ自分が人と同じ努力をしていても、日頃からストレスや疲労、不安をため込み、無理や我慢をしていると、心の余裕を失ってしまいます。そうなると「自分のことで精一杯」の状態になります。この状態が続くと心が折れやすくなります。

一方で普段から心に余裕を持ち、「自分はできる」「人のためになっている」と感じている人は、たとえ逆境にあっても行動を起こし、そこから抜け出すことができるのです。

■心が折れてしまったときの対処法

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心が折れてしまったときは、どのようなことを意識すればうまく乗り越えることができるのでしょうか? 「心が折れてしまったときの対処法」を浅野先生に聞いてみました。

◇心が折れてしまったときの立ち直り方とは?

☆(1)つらい気持ちを抱え込まず人に話す

まずは信頼できる人に共感してもらうことです。つらい気持ちを人に話して理解してもらうことで、つらい感情から解放され、徐々に楽になります。心が折れやすい人は、自分のつらさを人に話すことを「恥や失望」と考えてしまう傾向が強いもの。それが「自分に失望する理由」になることが多いので、自分の気持ちを素直に表現する機会を持ってみてください。

☆(2)思い切って休む

たとえば、足を骨折したまま走れば当然ながら悪化しますよね。心が折れたときも同じで、心の手当てをすることが大切です。心が折れてつらい気持ちがあふれている場合は、思い切って長期の休みを取ることも有効。特に「旅行に出かける」など、場所を変えて今の気分を変えることは、心が回復しやすい行動です。

☆(3)「何事も60%程度の力で」を意識する

心が折れたときはしっかり休むことも大切ですが、まったく何もしないと「私は何もしていない」と失望感に苦しめられることもあります。そんなときは、「何事も60%程度の力で行う」ことを意識してみましょう。60%の力でもそれなりの行動が取れますから、無理をせずできることに取り組みましょう。そうすると「何かをしている」という感覚を積み重ねることができ、それが心の回復につながるのです。

☆(4)今(今まで)の自分にOKを出す

たとえ心が折れやすい自分であっても、それを頭ごなしに否定せず、自分に「OK」を出しましょう。自分を否定すると自分への失望がさらに強まります。それまでも自分なりにがんばってきたはずなのですから、自分に厳しく当たらず、優しく認めてみるといいですね。

◇強い心を作るトレーニングはある?

目指すべきは「鉄のような心」ではなく、「打たれてもしなる柳の木」のような心です。鉄の心であっても折れることがありますし、その場合は一度折れると元には戻らないことも多いのです。「柳の木のような心」を作るには、以下のようなことを意識しましょう。

☆(1)完璧を求めるのではなく、今できていることに意識を向ける

普段から自分に完璧を求めている人は、「今の自分は完璧なのか」と常に自分を疑っている状態です。そのようにすごしていれば、誰だって心が折れやすくなります。完璧を求めるのではなく、今できていることに意識を向け、それでOKだと思うよう習慣づけましょう。「ここまでしかできなかった」ではなく、「今日はここまでできた」とポジティブに意識するといいですね。

☆(2)自分軸で物ごとを考える

自分に失望したくない人ほど、「相手がどう思っているのか?」と他人からの評価を基準に物ごとを考えています。そのため、普段から「自分の軸」で物ごとを捉えることを習慣づけてみましょう。自分の思いを大切にしながら、他の人の思いに応えることが、失望した心を癒します。

☆(3)感謝を表現する機会を増やす

たとえば、気持ちのいい挨拶や人への感謝の気持ちを持つことは、心にいい効果をもたらし、折れにくい心を育みます。家族やパートナー、職場の同僚などはもちろん、コンビニのレジでも店員さんに「ありがとう」と伝えるなど、感謝する習慣を取り入れてみてください。実際に声に出すことがポイントですよ。

■打たれてもしなる「折れにくい心」を身につけよう

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劣等感が強く失敗を恥と考える人や、なかなか人に頼れない人、また完璧主義やマイナス思考の人は、心が折れやすいとのこと。つまり、自分に厳しく、感情を素直に吐き出せない人は心が折れやすいといえますね。何かと心が折れてしまう人は、当てはまっていたりしないでしょうか。折れない心を持つには、そうした自分への厳しさを和らげたり、完璧思考を変えたりすることが重要。理想を高く掲げることも大事ですが、心が折れるのを避けるためにも、ときには「このくらいでいいか」と気楽に考えることが必要なのかもしれませんね。

(文:浅野寿和、構成:中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです

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