ドコモ・au・ソフトバンクが発表した新ブランドの始動を皮切りに、訪れようとしている“スマホ料金戦国時代”。スマホ代を節約したいけど調べるのすら面倒という全ての働く女性たちのお悩みに、携帯料金見直しの専門家である鮎原透仁さんが回答します。
今回のお悩み:損せずに携帯会社を乗り換えたい
携帯会社を久しぶりに変えようと思うのですが、やることがたくさんあって何から始めればいいか分からなくなってきました……。機種変更も同時にする場合の、「損しない」手順を教えてください!
何度も言いますが……大事なのは「パケット使用量」!
自分に合ったプランを見つける前に、自分に合ったキャリア(会社)を見つける必要があり、またその前に大事なのが「自分に合ったジャンルを見つけること」です。
ジャンルは大まかに分けると「大手ブランド」「サブブランド」「ウェブブランド」「格安SIM」があります。
重要なのは、毎月パケットをどれだけ使うか。docomo・au・Softbankの大手キャリアは25ギガ以上使う人、UQmobile・Y!mobileのサブブランドは15ギガ以下の人、ahamo・povo・LINEMOのウェブブランドは15〜20ギガにピンポイントでハマる人……といったように考えましょう。格安SIMはそもそもネット回線が遅い場合が多いので、たくさんパケットを消費する人は使いにくいと思いますが、パケットをほとんど消費せず、節約を突き詰めたい人には良いでしょう。
車に例えると、大手キャリアは超ハイスペックのスポーツカー。ウェブブランドは賢く使えばお得な電気自動車。サブブランドは十分に用足りる大衆車。格安SIMは軽自動車といったところでしょうか。
スポーツカーのお店に行って「なんでこんなに高いんだよ!」なんて普通言いませんよね? 逆に、運転する機会が多いとか、乗り心地が良いからといって、必ずしもスポーツカーを買う必要もないはず。
スマホもそれと同じで「動画をよく見るから」「たくさんLINEをするから」とかではなく、毎月使うパケット量に合ったジャンルはどれなのかを考えましょう。
パケット使用量はどうやって確認すればいい?
ということで、まずは自分が普段どれくらいパケットを消費するのか、きちんと数字で把握することが大事です。
パケット使用量はウェブ上で料金明細書のPDFデータをダウンロードすることで把握できますが、その手順を公式的に公開していないキャリアが多いです……。
お店に行けば使用量を教えてもらえますが、ちょっと面倒ですよね。
docomoだったらMy docomo、auだったらMy au、SoftbankだったらMy Softbankにログインして、マイページでパケット使用量を見る。これがスタンダードな確認方法です。
割引きプランに縛られすぎないように
よく、「私の自宅はSoftbank光を入れていて、家族もみんなSoftbankを使っている。家族割が適用になっているから、Softbank以外に変えられない……」という人もいますが、それは違います。
割引きをいくら活用できても、ジャンル選びを間違えるとかえって損することもあるので要注意。
今回ご紹介した方法で自分に合うジャンルを絞ったら、そこでようやく次のステップに進むことができます。次回は、自分に合ったキャリアとブランドの選び方を総おさらいしましょう。
今回のポイント
(監修:鮎原透仁、取材・文:高橋千里)
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※この記事は2021年09月20日に公開されたものです