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<薬剤師監修>自律神経を整えるには「腸活」!毎日を幸せにする5つの習慣

ライフスタイル

「最近、なんとなくだるい」「いつも疲れ気味で、おなかもすっきりしない」それらの不調は、自律神経の乱れによるものかもしれません。腸内環境に働きかける「腸活」は、自律神経を整える効果が期待でき、だるさの改善にも役立ちます。今回は正しい腸活を、薬剤師の越智屋ノマさんに伺いました。

腸と自律神経は深く関係している!

photo:photo-ac
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緊張するシーンや不安事があるとき、下痢や便秘になった経験はありませんか?一見無関係に思える「腸」と「自律神経」ですが、実は切っても切れない深い関係があるんです。

腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)には、自律神経が強く影響しているといわれます。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、緊張・興奮に関わる交感神経が活発だと、腸の動きは停滞気味になります。

一方、リラックスに関わる副交感神経が優位なとき、腸は活発に蠕動運動をします。腸内の不要物は蠕動運動によって排泄されるため、副交感神経がきちんと働くことは、腸内環境をよい状態に保つためにも大切です。

腸内環境を改善すれば自律神経も整う?

自律神経が腸を一方的に支配しているのではなく、腸もまた、脳や自律神経へ影響を及ぼしていると考えられています。

脳と腸が互いに影響しあう関係は「脳腸相関」と呼ばれており、腸活で腸内環境を改善すると、自律神経を整えることにもつながるのです。

腸と自律神経をバランスよく整える5つの方法

photo:unsplash
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腸と自律神経、両方をバランスよく整える方法を5つご紹介します。

その1:朝一番の水分補給

朝起きたら、コップ1杯(200~250mL)の水を飲みましょう。
水が胃の中に入ると腸が刺激され、腸の蠕動運動をうながすことができます。その結果、副交感神経を刺激することにもつながります。

水の温度は常温かぬるめがおすすめ。冷たい水は、からだを冷やしてしまうので避けましょう。むせない程度の速さでしっかり飲むと、からだを目覚めさせるのにも効果的です。

その2:「4・4・8の呼吸法」を取り入れる

「4・4・8の呼吸」は、4秒かけて鼻から息を吸い、次の4秒で息を止め、最後に8秒間で鼻からゆっくり息を吐く呼吸法です。4、5回繰り返すと、副交感神経に働きかけて全身をリラックスへと導くことができます。

緊張しているときなど、手軽に取り入れて自律神経を整えましょう。

その3:腸内フローラのバランスを意識する

腸内フローラとは、腸内細菌の集団のこと。善玉菌・悪玉菌・日和見菌(善玉でも悪玉でもない菌)の3種類の菌がおり、善玉菌の活発な状態が理想的です。

食物繊維は善玉菌のエサになるため、意識的にとるようにしましょう。ヨーグルトなどの発酵食品も、善玉菌そのものが含まれているのでおすすめです。

その4:腸に働きかける適度な運動

おなか周りに働きかけるストレッチやエクササイズ、ヨガなどは、腸の蠕動運動をうながせるので、腸活に向いています。

腹筋を鍛えると、排便もスムーズになります。

その5:入浴でしっかりからだを温める

湯船につかって全身をしっかり温めると、腸も温まって動きがよくなり、リラックスによって副交感神経が優位になります。

寝る1~2時間前を目安として、ぬるめのお湯(37〜39℃)にゆっくり浸かるのがおすすめです。

腸活×自律神経の調整には漢方もおすすめ

photo:unsplash
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「腸の調子を、からだの内側から根本的に整えたい」

そんな方におすすめしたいのが、漢方薬で体質から根本改善を目指す方法です。
大学の漢方外来などでも、自律神経が関与した症状には劇的に効果をあらわすとして、治療でも使われています。自然由来の医薬品として効果が認められている漢方薬は、こころとからだのバランスを整えることで、さまざまな症状も同時に改善します。便秘の解消だけでなく、心身を理想的な状態に整えてくれるのです。

ここからは、からだのバランスを整え、便秘解消効果のある漢方薬をご紹介していきます。

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