手塚治虫さんの漫画『ばるぼら』が2019年に映画化されます。主演に稲垣吾郎さん、二階堂ふみさんを迎え、監督は手塚治虫さんの実子・手塚眞さんが担当します。
手塚治虫さんが1970年代に連載していた大人向け漫画『ばるぼら』が、稲垣吾郎さん、二階堂ふみさん主演で2019年末に映画化されることが発表されました。監督は手塚治虫さんの長男である手塚眞さん。手塚治虫さん最大の異色作といわれた作品がどのように映像化されるのでしょうか。
映像化不可能といわれた問題作『ばるぼら』
1970年代に手塚治虫さんが描いた連載漫画『ばるぼら』は、英語、フランス語でも出版され世界中にコアなファンを持つ怪作です。芸術とエロス、オカルティズムなどを描いた異色の作品で、“黒手塚”全開の世界観が広がっています。その独特な世界観から「映像化不可能」と言われていました。
日本、ドイツ、イギリスの共同制作となる本作には、クリストファー・ドイルさんが撮影監督として参加。カンヌ国際映画祭での受賞歴もある彼の、耽美的で退廃的な映像の美しさにも注目です。
ストーリー
耽美派の天才として名声を得ていた小説家「美倉洋介」は、異常性欲に悩まされていました。ある日、ホームレス同然の自堕落な少女「ばるぼら」と出会い、美倉のマンションで居候させることに。ばるぼらにミューズのような魅力を感じた美倉は、愛と混沌の世界へと落ちていきます。
難しい世界観を表現するキャスト・スタッフ
稲垣吾郎さん
異常性欲に悩まされる小説家「美倉洋介」を演じる稲垣吾郎さん。愛と欲望に取り憑かれてしまうキャラクターは、稲垣さんにとって新たな挑戦だったそう。愛をむき出しにしていく姿は、今の稲垣さんでなければ演じられない役です。
手塚治虫の禁断の問題作「ばるぼら」稲垣吾郎主演で初映画化!https://t.co/7bvs78kSN9#新しい地図#atarashiichizu#稲垣吾郎#GoroInagaki pic.twitter.com/obgb5T22Ky— 新しい地図 (@atarashiichizu) 2018年11月21日
二階堂ふみさん
二階堂ふみさんが演じたのは、自堕落だが魔性の魅力を放つ「ばるぼら」。謎多き少女の不思議な雰囲気を見事に演じきっています。『アトム』のようなポップな手塚作品と違い、『ばるぼら』はちょっと怖くなるような感覚になったそうです。
手塚眞さん
監督として参加した手塚眞さんは、映画監督など映像全般に携わるクリエーターです。父親である手塚治虫さんの作品を「家族みたいなもの」と語っています。原作の中からエッセンスを抽出し、ひとつの作品にまとめたとのこと。予告の10倍はすごい、と作品への強い自信や思いが感じられます。
予告編が刺激的と言っていただけるのですが、本編は10倍すごいので、お楽しみに。https://t.co/3kdDsJMtxD— tzk (@MacotoTzk) 2018年11月21日
映画『ばるぼら』詳細情報
公開日
2019年末
※詳細日程は未定
原作
手塚治虫『ばるぼら』