長年愛される「定番」スイーツをご紹介している連載、第二回は、私にとって思い出深い「クラブハリエ」の「バームクーヘン」です。
長年愛される「定番」スイーツをご紹介している連載、第二回は、私にとって思い出深い「クラブハリエ」の「バームクーヘン」です。
「バームクーヘン」が看板商品となるまで
「クラブハリエ」は、滋賀県に本店のある和菓子舗「たねや」の洋菓子部門のブランドです。1号店は、1979年、滋賀県内の直営店にオープンしました。20年後、大阪の百貨店に「B-Studio」という名のバームクーヘン専門店を出店。ガラス張りの店舗の中に、丸太のようなバームクーヘンをずらりと吊るして並べ、カットしたものを試食としてお客様に配るという、それまでにない見せ方と売り方で注目を集めました。
2001年3月、関東初店舗として「B-studio 日本橋三越店」がオープン。私にとってこの店は、2002年に『TVチャンピオン』という番組に出演した際、決勝戦で「店員さんが持っている道具を見て店を当てる」というクイズを出題された思い出があります。
ガラス張りの厨房の中、大きな専用オーブンでバームクーヘンを焼き上げる様子が見える、それまでに無い斬新な店舗でした
。
もともと、ドイツの伝統菓子である「バウムクーヘン」は、ドイツ語で「木のお菓子」を意味するとおり、年輪のように層を重ねて焼き上げることから、人生の門出や長寿を祝うのにふさわしい縁起物とされます。ただ、私もそれ以前は、結婚式の引き出物などでいただいても、パサパサしているイメージを持っていましたが、「クラブハリエ」の「バームクーヘン」を初めて食べた時に、その生地のふんわり、しっとり感にびっくり! その後、巷では、バームクーヘンがブームとなり、専門店も幾つか登場しますが、その先駆けとなったのが「クラブハリエ」でした。
独自の食感と後味が印象的
「クラブハリエ」の「バームクーヘン」は、卵の力を活かすのはもちろん、歯切れのよくなる粉をブレンドしたり、しっとりリッチな口当たりになるよう生クリームを加えたりと、独自の工夫を加えています。さらに、側面をうっすらと覆う砂糖がけも特徴です。お店によっては、油分を加えて延ばしやすくしたチョコがけにするところもありますが、こちらは、ほんのりオレンジ系リキュールの香る砂糖衣を使用。口どけがよく、洋酒の香りがキレの良さを醸し出します。
シーンに合わせた様々な楽しみ方のできるバームクーヘン
18個入りのミニサイズのバームクーヘンは、1人で食べきれる個包装タイプなので、気軽なおやつとして楽しめます。
また、季節やイベントに合わせた限定柄のボックス入りも登場。クリスマスやお花見などの行事バージョンや、苺や生クリームで賑やかにデコレーションされたバームクーヘンが描かれた「バースデーバーム」ボックスもあります。
様々な楽しみ方を提案する「クラブハリエ」の「バームクーヘン」。これからも多くのファンから愛されていくことでしょう。