こんにちは、コスメ&メイクライターの古賀令奈です。せっかく素敵なコスメを使っていても、塗り方や色の合わせ方によっては残念な仕上がりになることが。そこで今回は、街でよく見かけるアラフォー世代の気になるメイクとお直し方法についてご紹介します。
パターン1:色の境目が丸見えなチップ塗り
アイシャドウを美しく仕上げるには、ぼかしこみが重要です。そこで注意したいのが、塗り方。付属のチップで塗ると色が強く出るため、色ごとの境目も目立ちやすく、ぼかしにくくなります。
こちらはすべてチップで塗った状態。アイシャドウ本来の色が鮮やかに発色されるものの、各色の境目が目立ってしまいました。
一方、こちらはアイシャドウブラシで仕上げた状態です。ブラシを使うことでアイシャドウがソフトに発色するため、ぼかしこみながら繊細な仕上がりが叶います。
まぶた全体には毛量の多い大きめのブラシを、アイホールと二重幅には中間サイズのブラシを、目のキワには小さいブラシを使用して仕上げました。
使用したアイシャドウはトムフォードビューティ「アイ カラー クォード C」36 タイガー アイ(税込10,890円)。
シャンパンカラーやシエナカラーが入った温かみのある配色のパレットです。今回の記事では、全パターンのメイクでこの色を使っています。
パターン2:主張強めなくっきり系アイライン
目元の印象を高めてくれるアイライナー。ナチュラルなアイメイクが流行しているため、くっきりとした色みのアイラインを使うと、抜け感が出にくくなります。
例えば、こちらはブラウンのアイライナーを使ったメイクです。ブラックよりはやわらかいものの、やはり目を閉じるとくっきり目立ってしまいます。
そこで、ミルキーなブラウン系を使ってみました。アイシャドウとのコントラストが控えめになり、色合わせを楽しみながらも自然な印象に仕上がりました。
こちらのアイライナーはヴィセ「ヴィセ リシェ アンティークパステル ライナー」BR 381 アンティークココア(税込1,100円)。
さまざまなメイクと合わせやすいココアのようなミルキーブラウンです。
パターン3:下まぶたにハイライト&締め色
下まぶたメイクといえば、アイシャドウパレット内で一番明るいハイライトカラー(A)を目頭側に、締め色(D)を目尻側に入れる方が多いのではないでしょうか。
昔から定番の塗り方ではありますが、ハイライトカラー(A)と締め色(D)を合わせると色のギャップが強くなったり、抜け感が出にくくなったりしやすいため、あまりおすすめできません。
こちらのメイクでは、目頭側にハイライト(A)、目尻側(D)に締め色を塗っています。両者の色が溶けこまないため野暮ったくなってしまいました。また、目尻側の色が濃すぎて重たい印象になっています。