「付き合ってみたけど、もう彼氏と別れたい!」そう思っても、なかなか決断できないことってあります。本当に別れるべきなのか。そもそも今伝えたら迷惑ではないか。なんていろんなことを考えてしまい、時間とエネルギーを使ってしまう人もいます。でも、別れたいという気持ちが出たら、きちんと振り返るべきポイントがいくつかありますので、ご紹介します。
別れるべきか付き合い続けるべきか…判断に迷った時考えたいこと
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 167
付き合ってはみたけれど、やっぱ違った…。そう思うことって、ありますよね。筆者はあります(笑)。気持ちに気づいたらスパッと別れたら良いものの、状況的に判断ができなかったり、そもそも自分の気持ちが本当に「別れたい」と思っているか、わからなくて迷ったりするケースもあります。
今回は、別れるべきか続けるべきか、彼との関係に迷ったときに気持ちの整理をつけやすくするポイントをご紹介します。
何で付き合ったのか、理由をチェック
そもそも、あなたは彼のどんなところに惹かれて付き合ったのでしょうか。
まずはスタート時の気持ちを思い出しながら、「付き合った理由」をもう一度確認してみましょう。出してみたら、次に今もその魅力は健在なのか、理由に対して答えが出ているのか、確認してみましょう。
たとえば彼の優しいところが良いと思ったけど、今見ると優しいけど異性としてのトキメキが足りないのだとしたら、当時の気持ちはちょっと見当違いだったことがわかります。この場合、他に良い点がないなら異性として付き合う理由はなく、別れたくなっているのは当然ということになります。
付き合う時って、本当に好きかどうかより、実はある程度の気持ちと勢いで付き合ってしまうことがありますよね。でも勢いをつけてスタートの場合、付き合った後にさらに気持ちを高まらせる要素を自分の中で見つけられないと、あっという間に恋愛モードの気持ちは萎むとされています。今の彼に対するあなたの気持ちは、付き合った当時からどう変わっているか。きちんと出してみましょう。
嫌なところと別れたいところを具体的に出す
好きになった(付き合う決め手になった)理由の次には、相手の今嫌なところ、今別れたいと思う理由を具体的に出します。これはきれいごと抜きでOK。過去に相談をしてきてくれた女性にこの質問をしたら「外食のレベルとセンスが合わない」とか「脱いだら痩せ過ぎで生理的に受け付けない」とか、けっこうきわどい理由が出てきました。
でも、人それぞれツボというものがありますから、その気持ちを否定しなくてOK。とにかく今は彼の何が嫌なのか、許せないのかを出しましょう。
その次に、出した理由は本当に解消できないのか、もう一度考えてみるのです。たとえば外食のレベルとセンスが合わないという理由なら、自分のセンスに合わせてもらうことで解消はできないのか。もし自分のチョイスしたお店に合わせてくれるなら、イライラは完全に解消されるのかを考えてみましょう。
この時見分けるべきは、「相手自体が嫌い」なのか「相手の行動にイライラしている」のかを見分けることです。相手が嫌いなのであれば、残念ながらこの恋愛は別れた方がいいといえます。しかし、相手の特定の行動にイライラしているだけなら、話し合いで歩み寄れる可能性が残っています。
恋愛というのは、本来こうした合わない部分に気づいて向き合い、コミュニケーションを取って解消していくことで、お互いの信頼感を高めていくことが醍醐味です。つまり、相手の行動が嫌いの原因なのであれば、それと向き合って関係を良くするチャンスとも言えるのです。
別れてみた後をイメージしてみる
「よし、やっぱり別れよう」と心に決めたら、行動に起こす前にちょっとだけ自分の中のイメージで、相手と別れてみてください。どういう風に別れを伝えるのか。1人になった夜、自分はどんな気持ちになるのか。相手のLINEを見返したら、どんな気持ちになるか。1週間後は? 1か月後は? 細かく具体的にイメージしてみて、自分の気持ちの振れの幅を確認しておきましょう。
別れを感情の勢いで決めてしまうと、後から後悔することがあります。復縁を願うなんてことにはならないよう、きちんと気持ちを整えてから具体的な行動を取っても遅くはありません。
また女性特有の現象として、生理前や生理中の別れの決断はオススメしていません。なぜなら、ナーバスになりやすい時期は、メンタル自体が弱っているため、判断を間違ったり、自分の行動を後悔したりするケースも増えるからです。
別れるときは、自分が元気な時。しっかり感情をイメージした後、できるだけポジティブな気持ちの時に行動を起こしましょう。
「別れたい」そう思ったら行動は早くがオススメ
ここまで、別れたいけどどうしようかな〜と迷った時の、判断がつきやすくなるポイントをご紹介してきました。行動自体は自分のメンタルが上向きの時がオススメですが、もう1つ注意点を最後に書かせていただきます。それは、別れたいと思ったら行動はなるべく早く、ということです。
「彼が忙しそうだから、来月に入ったら」とか「なかなか会えないから、次会ったら」とかは、相手のことを思っているふりをして、実は気まずさから別れを後回しにしていることも大いにあります。
相手のことを本当に思うなら、「今できる誠実さ」をもってして、相手のためになるべく早く話し合うことです。相手の未来の可能性を考えたら、なるべく早く伝えてあげるほうが絶対良いはずです。だってその分、相手は次のチャンスが早く来るわけですから。「別れる」という行為はエネルギーがとても必要なことです。だからこそ、慎重に決断し、決めたら行動はお早めに。頑張ってください。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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