冷え性対策をしているけど、イマイチ効果を実感していないなんてことありませんか? もしかしたらそれって筋肉が足りないのが原因かも…。冷えの仕組みを理解して、改善しませんか? ananwebの記事を「冷え性対策」でまとめてみました。
まとめ構成・小田原みどり
「冷えは万病のもと」と言いますが「私、冷え性なんだよね」とか「手足が冷えてて寝つきが悪いんだ~。」という方って結構いると思います。身体が冷えていることってどう悪いのでしょうか?
ドクターがわかりやすく解説する「冷え」
冷えの積み重ねが招く、さまざまなトラブル。
単に寒く感じるだけでなく、体の冷えはさまざまな病気の原因に。
「体温が1℃下がると免疫力は約30%、基礎代謝は約12%低下します。体を健康に保つ酵素の働きも落ち、肌荒れ、イライラや生理不順、不妊症、さらには膀胱炎や痔など、さまざまな不調を引き起こします。また、ガンが最も増殖するのが35℃台といわれています。冷えは百害あって一利なし。まさに万病のもとなのです」(石原先生)
ダイエットにも大きな影響が。
「冷えると基礎代謝が低下するので、同じものを食べても太りやすい体質に。さらに、体内の老廃物や水分の代謝が悪くなるので、全身のむくみを招きます。ダイエットする場合も、まず冷えを改善することが重要です」(有吉さん)
誰しも、平熱は36.5℃以上がマスト!
体温が低くても“平熱が低い体質”だと思っていませんか? 実はそれは間違い。赤ちゃんは、みんな平熱が36.5℃以上ある。そこから冷える生活を重ねていき、次第に体温が低下してしまうのだ。
「50年前の日本人の平均体温は36.8℃。そこから生活習慣や食生活が大きく変わることによって、半世紀で実に1℃も体温が下がりました。体の循環や内臓の働きは36℃後半でベストな状態となります。現代人の不調の多くは冷えによるものだと知って」(石原先生)
「水銀体温計には37℃に赤い線がありますよね。あれはもともと発熱ではなく平熱を示す線でした。冷えているのを当たり前とするのではなく、温かいことが基本の生活を目指して」(有吉さん)
石原新菜先生 医師。イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などにより診療、治療にあたっている。『「冷え」をとれば9割治る!』(海竜社)など著書多数。
有吉与志恵さん コンディショニングトレーナー。独自で開発した「コンディショニングメソッド」により、高齢者から現役アスリートまで、幅広い層を指導。講演会でも活躍。
※2017年12月14日作成。『anan』2017年12月20日号より。イラスト・小迎裕美子 文・安田光絵
冷えって体質だと思っていましたが、そうではないんですね!
では、どのようにして人は冷え性になっていくのでしょうか?
冷えを生み出す生活習慣
起きてすぐ冷たい水を飲む。
「冷たい飲み物を摂ることは、単純に体温を下げるうえ、水分を摂りすぎることがむくみの原因にも。必要以上に飲まないこと」(石原先生)
朝食はフルーツとサラダ。
「南国の果物も生野菜も体を冷やします。スムージーも食材によっては冷えの原因に」(有吉さん)
ストッキングとパンプスで出勤。
「足を圧迫するような見栄え重視のヒール靴は、血液の循環を悪くします。足首は温めの要所。守りが手薄になるスタイルは避けて」(石原先生)
ランチはカレー。
「温かいカレーは一見体を温めそうに思えますが、南国の料理は体温を下げる“陰性食品”が多く、カレーもそのひとつ。要注意」(石原先生)
石原新菜先生 医師。イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などにより診療、治療にあたっている。『「冷え」をとれば9割治る!』(海竜社)など著書多数。
有吉与志恵さん コンディショニングトレーナー。独自で開発した「コンディショニングメソッド」により、高齢者から現役アスリートまで、幅広い層を指導。講演会でも活躍。
※2017年12月13日作成。『anan』2017年12月20日号より。イラスト・小迎裕美子 文・安田光絵
冷えについて少しわかってきたところで、続いては冷え予防について。
すでに対策をしているという方も多いかもしれません。そこで続いては冷え予防の意外な盲点をおしえちゃいます。