「絶対にやらないと!」と思っていることでも、意外と手放せる可能性があるかもしれません。
家事や仕事、人との関わりや勉強。現代を生きる人たちは、膨大な「やることリスト」に翻弄されがちです。すべて完璧にこなそうとすると、いつかキャパオーバーで倒れてしまうかもしれません。
「やらないこと」を自分に言い聞かせておくことで、心に余裕を作っている人もいるようですよ。
fumumu取材班が、日常で手放したことを聞いてきました。
①完璧な家事
「余裕がないときに、家事を完璧にこなそうとするのをやめました。私の母は掃除も料理もパーフェクトな人で、そんな母の姿を見て育ったので、自分も母のようにするのが当たり前だと思っていたんです。
ただ、やる気が出ないときや仕事で忙しいときも家事に手を回すうちに、どんどん余裕がなくなってしまって。小さなことでもイライラしている自分に気づいたときに、『こんなに怒りっぽい性格だった?』とハッとしたんです。
部屋が散らかっていても、自炊できなくても、神経をすり減らして家事をするくらいなら気にしないのが一番なんですよね。今は、適度に手を抜く練習をしているところです」(20代・女性)
②楽しくない自分磨き
「気持ちがギスギスするほどの自分磨きは、今はもうしていないです。丁寧なスキンケアやネイルケア、ファッションや髪型に気を使うのは、あくまで余裕があるときだけ。
昔は、時間がなくても身だしなみを整えることが義務のように感じていたんです。自分に時間やお金をかけている人をSNSで簡単に見られる時代なので、無意識に自分と比べていたんでしょうね。
早く寝たいならスキンケアはササッとすればいいし、寝癖のまま外に出ても誰にも迷惑かけないし。自分磨きは、気持ちに余裕があるからこそ楽しめるんだと思います」(30代・女性)
③断らない人間関係
「周りからの誘いやお願いをすべてOKするのをやめてから、私はとても生きやすくなりました。NOと伝えるのが苦手な性格で、周囲からの要望は基本的に受け入れていたんです。
ただ、OKしてから『断ればよかった…』と後悔することも多くて。私が断らない性格だと知っている人から、無理なお願いをされて困ったこともありました。
嫌だと思うことを断るようになってから、私から離れていった人もいるけど、むしろ自分を大切にしてくれる人だけが残ってスッキリしています」(20代・女性)
「できなかった」と後悔するより、最初から「これはやらない」と決めておくほうが、自分を責める感情をスパッと切り離せそうです。
自分のやりたいこと、やるべきことに優先順位をつけて、無理なく日々を過ごしていきたいですね。