ミニマリストというと持たない暮らしが目標だと思われがちですが、合理的な暮らしを追求した結果がミニマムライフでした。この暮らしを送ったことで得たものは大きく、心豊かに暮らせているのを実感しています。自分には何かしら足りないと思っている人にこそ、ぜひ実践してほしい、小さい暮らしのメリットをお伝えします。
ミニマムライフとは
・合理的な暮らしの追及
ミニマリストやシンプリストは、持たない暮らしが目標と勘違いされやすいのですが、根本は合理的な暮らしの追及だと思うのです。
例えば掃除が大変だからお掃除ロボットを買う、家計が苦しいからその分仕事を増やすになど足りないからその分を補う考え方ではなく、掃除が大変だから家具を減らす、節約したいから小さな家に引っ越すなど、あるもので足りるように工夫する暮らしがミニマムライフだと思います。
・シンプルな部屋は結果に過ぎない
結局は時間やお金には人それぞれ限度があります。それらを合理的に有意義に使うには暮らしを小さくするのが圧倒的に近道なのです。
ミニマリストの部屋は物が少なくて殺風景な部屋が多いですが、物を持たない暮らしが最終目標ではありません。
殺風景な部屋は、合理的かつ有意義な暮らしの追及の副産物と言った方が正しいのです。
ミニマムライフのメリット
・変化に身軽に対応できる
例えば転職や転勤に伴う引っ越し、病気での長期入院や同居人の増減など、生きていると何があるかわかりません。急激な暮らしの変化を余儀なくされても、ミニマムに暮らしていれば対応に追われません。
今まで8回以上引っ越しを繰り返してきましたが、苦に思ったのはまだ物が多かった最初の1、2度だけで、段々と物を減らしていってからは楽しさの方が勝っていたように思います。
・お金にとらわれない
ミニマムライフを実践するまでの私はとにかくお金に執着した暮らしをしていました。豊かな暮らし=物に囲まれた暮らしを信じていた私。高価な物や新しい物を取り入れたり、広くてグレードの高い部屋に住んだり、着るものだってこだわりました。
ですが、結局のところお金がかかるだけ。財布の中身が寂しくなるだけでした。
物を買うために働くなんて、なんて不合理な生き方なんだろうと思うようになりました。
・心に余裕ができる
仕事に家事に育児にと、あんなにバタバタと日々に追われていたのに、暮らしが合理的になると考えもすっきりし始めます。
物が少ないと家事や片付けも楽ですし、それに空間に余白が出来ると不思議と心にも余白が出来ます。
よくデスク回りが綺麗な人は仕事が出来るとか、鞄の中がすっきりしている人は部屋も整っているとか言いますが、あながち間違いではない気がします。シンプルな暮らしは仕事や生き方に直結しているのでしょう。
・時間を有意義に使える
仕事が忙しくて自分の時間がないとか部屋を片付ける時間がないとか、そんなお悩みをよく聞きますが、そんな方々は自分のキャパシティを超えた暮らしをしているのではないかと私は思います。
仕事が好きでやっているなら自分の時間は必要ないですし、片付ける時間がないなら物を増やさなければいい。簡単なことなのです。身の丈に合った暮らしにシフトチェンジしていくことで時間にも余裕ができ、愚痴もなくなるのではないでしょうか。
ミニマムライフで得たもの
何事も満たされるためには足すのではなく引くことだと改めて実感しています。
身体に良いものを摂ったり上質な物を使うことはもちろん大切なのですが、まずは身体に悪いものを排除したりあるもので暮らすことが必須です。
現代社会は物や情報で溢れています。自分にとって必要なことを足すことは簡単だと思いますが、不必要な物を見極め排除することを忘れがちではないでしょうか。
ミニマムライフで得たもの、それはたったひとつ。「私には必要な物が全て揃っている」という悟りです。ほとんどの人が自分には何かしら足りないという思いを抱いていますが、足りない物を探すより足りている物を見つける人生の方が心豊かに暮らせるのです。
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厳選したものとの暮らしを投稿しているInstagramが人気のミニマリスト。空間も思考もシンプルにする心がけや小さな習慣なども自らの丁寧な言葉で綴られていて、心に響きます。