いよいよ年末、大掃除の時期。面倒に感じてしまう方も多いかもしれませんが、風水の観点で進めれば、運気アップが狙えてやる気も上がるはず。占い師の申鏡(しんきょう)先生から、風水を取り入れた大掃除のコツを教えていただきました。上げたい運気別に「ここだけは!」というポイントもあるので、忙しい方もぜひ参考にしてください。
風水を取り入れた大掃除のコツ
いよいよ年の瀬の「大掃除」が待ち構えています。
面倒な作業ではありますが、せっかくですから効率よく、綺麗にするのはもちろん、家の「氣」の流れを良くして、新しい年の運気を上げましょう。
汚れを外に掃き出すことで「邪気」も払う
年内に取り除きたい埃やごみ。寺社仏閣でも年末に行われる「すす払い」は「邪気祓い」でもあり、箒や叩きを使って外に邪気を掃き出します。
家でもそうしたいところですが、現代の家はフローリングが多く、箒によってはかえって埃をまき散らしてしまう場合も。
そこでおすすめの道具が「フローリングワイパー」、そして「ハンディドライヤー」です。
ドライヤーは意外に思うかもしれませんが、家の高いところや細かいところの埃を吹き出すのに使えます(まき散らさないよう弱風にして、隅に集められるぐらいに調節してください)。次にフローリングワイパーで、集めた埃やごみをからめとります。
シートに少しの埃やごみがついたら、外に出て小箒などで落とします。これでシートの汚れが落とせたら、交換せずにまた使えて節約に。(埃やごみが多くついていたら、塵取りやごみ袋に集め、シートも処分しましょう。)外に出るひと手間が、お部屋の邪気を外に払い出すことになります。
窓は曇りをなくして「氣」の流れをスムーズに
家の窓は運気の出入り口。くすみや雨跡が残っていると滞りが生じます。
大掃除では透明になるよう磨くと吉。雑巾やタオルなどで窓を拭いた後、古新聞で磨きをかけると、インクの油分が油膜のようにガラスをコーティングして汚れが付きにくくなります。
鏡や金属部分は輝かせて「魔除け」効果アップ
風水では、鏡は邪気払いの役割を果たします。霊的な存在は自分の姿を映し出されるのを嫌うとされ、魔除けとして重宝されてきたのです。
洗面台やクローゼットの姿見など、鏡は一点の曇りも無いように磨くとよい邪気払いとなります。
同様にキッチンや浴室などの水まわりのステンレスも、顔が映るぐらいに磨き上げると同様の効果が得られます。これは車も同じで、車体を顔が映るぐらいに磨き上げると、事故やトラブルに遭いにくくなります。
普段手の届かないところこそ力を入れて
年末の大掃除では、普段はあまり目を向けない、手をつけられないところを重点的に掃除するよう心がけましょう。
邪気や悪霊のような存在は、埃と同じく家具の下や部屋の片隅など、人の目につきにくいところ・手の届きにくいところに潜んでいます。そうした場所を綺麗にすれば、あなたにとってよくないものを遠ざけることができます。
上げたい運気別。重要なスポット&掃除のポイント
家全体、隅々まできれいであることが望ましいですが、どうしても忙しく、全部は無理…ということもあるでしょう。
そこで、最低でもここだけは掃除したい、という場所を【金運】【健康運】【恋愛運】 に分けてお伝えします。
金運アップに…トイレ
古くから、トイレ掃除をすると金運が上がる…といわれてきました。
それは、金運の神様は荷物が重く、七福神でいうと大きな袋を担いだ大黒様のようで、家に入ってくるのが遅くなってしまうため。ほかの神様が早々と部屋に陣取ると、トイレしか空いていないのです。そこでしっかり浄化の力を発揮してもらえるようにしたいところ。
“不浄”を受ける便器が汚れていると、邪気そのものが浄化されずに“こびり憑いている”ことに。それを落とすよう、水位線も残らないぐらいに綺麗にします。
臭いが気になったら、床や壁面に付着した、目に見えない尿石が原因なので、雑巾やシートで水拭きして落します。
掃除をするときには、仏教における祈りの言葉「御真言」を唱えながら行うと運気が上がります。
トイレにいる金運の神様は「烏枢沙摩明王(うすしまみょうおう/うすさまみょうおう)」と呼ばれる火の神様。その御真言は「オン・クロダノウ・ウンジャク・ソワカ」です。
健康運アップに…キッチン
体に取り込む食材を扱うキッチン周りは、ご自身を含め、家族の健康運を司る場所です。食べ物が集められる火の元(かつての竈(かまど))は富や豊かさを象徴する場所でもあり、金運にも関係します。
そのためキッチンが清潔に保たれていれば、健康運と金運の向上が見込めるでしょう。
前述のように、シンクや水道の蛇口などのステンレスは水垢の跡が残らないように磨いておくと、邪気は宿りません。
食料を保管する冷蔵庫も大切です。表面だけでなく、内側や扉部分の黒カビも落とすようにすると、体を健やかに保てるでしょう。
台所の神様は「荒神(こうじん)」、別名「竈神(そうしん/かまどかみ)」とも呼ばれる火の神様。御真言は「オン・ケンバヤ・ケンバヤ・ソワカ」です。