こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
和菓子が大好きな私ですが、和菓子の魅力は見ているとなんだかやさしい気持ちになる、「和(む)お菓子」であるということ。この連載ではそんな「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介します。第9回目は、新しい年を楽しく彩る、だるまのかたちのかわいい最中を紹介します。
新潟の伝統民芸品「三角だるま」
今回紹介するのは、新潟県にある最上屋の三角だるまもなか。三角だるまは新潟の伝統民芸品として伝わる『縁起物』。結婚式や出産のお祝い、新築のお祝いには付き物だったそうですが、いまでは作る人が少なくなってきたんだとか。
目、口、ヒゲのシンプルながらも可愛らしい生き生きとした表情が特徴的の可愛らしいだるま。そんな三角だるまをモチーフに作られたのが今回紹介する三角だるまもなかです。
包装紙には三角だるまのとても楽しそうな様子が描かれています。
箱を開けると鮮やかな赤と青の三角だるまが登場。赤と青のだるまが重なり合いながら綺麗に整列しています。もなかとしてはちょっと大きめで高さは約9cm。まるで小人のようで、小さい時にお人形ごっこで遊んだのを思い出します。
新しく迎える一年を華やかに
だるまの色はそれぞれ青はご主人、赤は奥さんを表すそうです。
もなかの皮にも顔が描かれていて、なんだか食べるのがもったいないですよね。
中身のあんこはちょっと珍しい紫蘇のあんこ(赤、青共に紫蘇餡)。さっぱりとしたあんことサクサクのもなかの相性は抜群です。
新年は日頃なかなか感じることのない日本を感じるいい機会。いつもよりゆったりとお茶の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。今年の抱負やいいアイデアが浮かびそうです。お抹茶はもちろん、コーヒーとも相性がいいですよ。
だるまもなかは新しく始まった一年に、なんだか楽しいことを運んできてくれそう。ワクワクした気持ちで召し上がってみてください。