なるほど
相槌のバリエーションを増やすこと。
相手の発言への感心を表す時に相槌代わりに使われがちだが、安易に多用すると逆効果に。
大野さん 返事がこればかりだと、むしろ上の空で他人事のように聞こえてしまいます。『なるほど』と併用して、『いいですね』『そうなんですね』など相槌のバリエーションを増やせば、それも回避可能です。また、相槌としてではなく、相手の話を理解したことを伝えたければ、『なるほど、そのような企業努力があったからこそ、今日の成果があるんですね』など、何を理解したのかまで伝えれば、きちんと話を聞いていたことがわかってもらえるでしょう。
正しい用法
Aさん:「Aという案もありますよ」
Bさん:BAD「なるほど」/GOOD「いいですね」
けど/でも/だって
逆説は封印し、肯定から入って印象アップ。
相手が言ったことを否定するわけではないのに、こうした否定的な言葉で話し始めてしまうクセがある人もいるのでは。
大野さん これはやはりネガティブな印象を与えてしまいます。とくに『けど』は、文頭に限らず、たとえば『○○してくれるといいんだけど』と言うと責任転嫁のニュアンスに。極力使わないほうがいいでしょう。
ただ、どうしても相手の話に反論したい、という時は?
「『けど』ではなく、あえて『確かに』など肯定から入るのも一案。実際は反論していても、最初に肯定すると相手の心証が和らぐと思います」(石原さん)
正しい用法
Aさん:「○○は、××ですよね」
Bさん:BAD「けど、○○は△△だと思います」/GOOD「確かに! 私は○○は△△だと思います」
大野萌子さん メンタルアップマネージャ。企業や一般向けにメンタル講習を行う。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)など。
石原壮一郎さん コラムニスト。大人が身につけたいコミュニケーション術を著書やメディアで発信。近著は『超実用 好感度UPの言い方・伝え方』(ワン・パブリッシング)。
※『anan』2021年4月21日号より。イラスト・丸ゐまん丸 取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
※ 2021年4月18日配信
人に与える印象は変えられる
既に出会った人の、あなたに対して抱いた第一印象は変えられませんが、その後の印象は変えることができます。心理テストの結果を参考にしたり、よく使う言い回しを工夫したりして印象をアップし、人間関係がよりよいものになるといいですね。
※ 2022年9月17日まとめ記事作成