冠婚葬祭など、きちんとした場では押さえておきたい基本のマナー。相手への思いやりを示して、スマートに振る舞うためのマナーを、SNSで人気の漫画の主人公「犬のかがやき」と学ぼう。
マナーは時代によって変化。アップデートとおさらいを。

冠婚葬祭や食事の基本的なマナーは、社会人としてきちんと学び、身につけておきたいものの一つ。
「マナーは、自分が恥をかかないためのものではなく、周りの人を不快にしないために身につけるものだという視点を持つことが大切です。自分主体ではなく相手への気遣いこそが、マナーの本質だと思います」(トータルフードプロデューサー・小倉朋子さん)
また、時代や社会環境によって変化する点も特徴的。
「人といい関係を築くために受け継がれてきたマナーや礼儀は、相手や状況、また時代によって当然変わるもの。特に今は、コロナ禍の影響が色濃く、冠婚葬祭のあり方にも変化が。きちんとアップデートをすることが大切です」(NPO法人日本マナー・プロトコール協会理事長・明石伸子さん)
とはいえ、必要に迫られる機会がそこまで多くないこともあって、わからないままにしたり、覚えたことを忘れている人も多いはず。ここでは、お祝いにまつわるマナーを、あらためてお勉強&おさらい! いざという時に焦らずスマートに対応できるよう、参考にしてみて。
友達の結婚式に招待された! お祝い編
新郎新婦の新たな門出を祝う結婚式。招待状の返信や服装、スピーチなど行く前から会場での振る舞いまでを確認。主役の二人を立ててお祝いムードを高めよう!

Q、結婚式・披露宴の招待の返信用ハガキ、どう書くのが正解?
A、「御」などの敬称は二重線で消す。お祝いの言葉も忘れず添えて。
結婚式や披露宴に招待されると、封書の招待状が届く。中には、出欠を連絡するための返信用ハガキが入っている。「御」や「ご」などは、受け取る人への敬称なので二重線を引いて消去を。「御芳名」の場合は「御芳」まで消すよう注意。主催者が出席数を早く把握できるよう、招待状が届いたらなるべく早く返信するのがマナー。
【出席の場合】

敬称と「御欠席」を消す。お祝いの言葉も添えて。返信ハガキに加えてメール等で先にお祝いを伝えても◎。
【欠席の場合】

敬称と「御出席」に二重線。お祝いのメッセージと欠席の理由を短く書き、残念な気持ちをしっかり伝える。
Q、どんな服装で行けばいいの?
A、ドレッシーなワンピースなど会場に合わせた服装を選ぼう。