スッキリ暮らしたい…と思いつつも、いつの間にか部屋のあちこちに無防備にものが置かれている、ものが散乱している…という方もいるのではないでしょうか。スッキリ暮らしたいなら、買うときの姿勢が何より大切。シンプルライフを目指す人、節約したい人はぜひ実践したい、「買う前の5つの質問」をご紹介します。
1.本当に必要?
「たくさんあるけど使うから」と言われればそれまでなのですが、あるお宅のお片付けをお手伝いさせていただいた際に、お宅の中からハサミが10本に、ボールペン50本ほど、キッチンからは調理器具やお皿がレストランの厨房かと言うほど出てまいりました。
どんな勉強好きでも、どんなに料理が上手な人でも一生かかっても使い倒せない量です。
必要なモノとは、その人にとって適切かどうかがポイントです。
適切な量を超えての所持は不要と考えたほうがよいでしょう。
2.代用できるモノがないか?
モノを増やす前に一度立ち止まって、代用できるモノが無いかを考えてみてください。
例えば洗剤、お店には風呂場用、トイレ用と分かれて陳列しておりますが、基本的には成分は同じ。もしどちらかが多く残っていたら代用できます。
ダイニングチェアも来客時に一脚欲しい場合はスツールで代用できます。(もちろんスツールに座るのは自分です。)ヘアオイルもわざわざ買わず、フェイス用のオイルで代用しています。
使用頻度が少ないものや、○○専用のモノは大抵が家にある何かで代用できます。増やす前にまずはあるもので足りるように工夫するのも楽しいものです。
3.きちんと管理できる?
以前とある方がお話されていたのは、週末にたくさん買いだめし、せっせとラベリングし冷蔵庫にしまう。とても几帳面で節約上手な方だなと思いましたが、「実は結構忘れてダメにしてしまっている食材が多いんです」とカミングアウトされました。
それはなぜかと伺うと、「たぶん買いすぎちゃってるし、ラベリングすることまでで満足しちゃってるんです」とおっしゃいました。この方の場合、自分達が食べきれる量を把握できていないのと、やっている感で完結してしまっていて、実際は几帳面さや節約とは真逆のことをやってしまっていました。
モノはきちんと管理されてこそ本来の意味を果たしてくれます。自分が管理できる範囲を超えての購入や所有は無駄遣いしているのと変わりません。自分のキャパシティをきちんと把握することが大切ですね。
4.すぐに手放せる?
皆さまはモノを購入する際に何を考えながら購入しますか?モノを購入するときは、使用する楽しみや、これからの暮らしのことで頭がいっぱいなはずです。ですが、もしそれが壊れたり不要になった時のことを考えてみて下さい。
私の友人は身体を鍛えるのが大好きで大きなトレーニング用品をたくさん買い揃えておりました。もちろんその器具により彼の身体はとても逞しくなったのですが、海外への赴任によりそれらを手放さなければならなくなりました。ここで大きな問題が発生します。さて、この大きな鉄の塊をどう処分するかということです。トレーニング用品は本格的なものになると数10キロ数100キロの重さになります。買うときはカタログやネットで選んでお金を払うだけで、運搬業者の方が運搬や設置を行ってくれますが、いざ処分するとなると想像以上に大変です。
使い込んだ中古品はなかなか引き取り手がなく、捨てるのにも軽トラを借りたり処分費用を払ったりと出費がかさみました。
モノは手に入れるときは簡単ですが、手放すときは案外大変なものなのです。
地域によってはゴミの分別なども厳しく、捨てるのが億劫になり家が不要品だらけになってしまう危険性もあります。
買う前にまずは手放すときの事を想像するのも大切なことではないでしょうか。
5.片付けるスペースはある?
よく聞くのが季節ものの衣類や布団、家電などを購入して、シーズンが終わった後に収納スペースがないことに気付き、いつまでも出しっぱなしになっているパターンです。
突然始めた趣味のモノや使用時期が限られているモノは購入する前にきちんと収納場所を確保してから購入するようにしましょう。
また、モノは適材適所にきちんと片付けないと散らかる原因になります。使用する場所にきちんと収納スペースがあるかを確認するのも大切なことですね。
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厳選したものとの暮らしを投稿しているInstagramが人気のミニマリスト。空間も思考もシンプルにする心がけや小さな習慣なども自らの丁寧な言葉で綴られていて、心に響きます。